沖縄で学ぼう!!

沖縄は典型的な車社会。電車が走っていない唯一の県であることと(ゆいレールは別として)日差しが強くて起伏が多いことなどが、歩きや自転車が不便な理由にあげられます。毎日の那覇市内の朝夕の渋滞は、大都市圏と肩を並べるほど。なので、賃貸の物件には那覇市の一部を除いて駐車場がつかないほうが珍しく、物件によっては2台付きのところもあります。車を使うのが当たり前になると、徒歩3分のコンビニにでも車に乗ってしまうという人も多いようです。また、沖縄の食堂は値段は安く量がたっぷりで、野菜はほんの申し訳程度。お世辞にもヘルシーな食事とはいえません。弁当も気候が暑いためか揚げものや炒め物が多く、ぎっしり詰まったご飯の上にパンパンに詰められて売られています。沖縄にきてから太ったという人続出ですので、運動不足と食事には気をつけましょう。

沖縄では、ずばりシャワーのみの物件は珍しくありません。暑い南国沖縄では、水不足に悩まされることもあってか、シャワーでさっと済ます人がほとんどのよう。スペースはあいていて、後付けで置けるようにホームセンターで簡易湯船が売っていたりするほどです。そんな土地柄、もちろん追い炊き機能付きのお風呂なんて夢のまた夢。また、クーラーは冷房だけのタイプが多く、トイレの床は掃除しやすいようにタイル貼りのところが多いようです。

沖縄の家賃は島国で面積も限られるため、相場は割と高めです。食材や消耗品、電化製品なども内地の企業の商品は運賃がかかるため、そんなに安くはありません。逆に安いものとしてあげられるのは映画料金、美容費、自動販売機の飲み物といったところでしょうか。映画代は全国的に通常1800円しますが、沖縄では1600円。美容院やネイルサロンは沖縄価格といわれ、かなりお安いようです。さらに沖縄ではペットボトルでも100円の販売機は珍しくなく、缶ジュース類は通常120円が100円以内の驚きの価格も存在します。食材も沖縄県産の野菜や生鮮まぐろなどは、かなり安く購入できます。地産地消の自炊を心がけたいものです。

沖縄には、全国で一番店舗数のあるセブンイレブンがありません。県内に多いのはファミリーマート、ローソン、そしてココストア。人口の割合を考えると沖縄は意外とコンビニが多い島だといえます。ポーク卵おにぎりやチャンプルー弁当など沖縄らしいオリジナル商品も多く揃えているのが特徴です。お茶の主流はさんぴん茶で複数のメーカーが並び、おにぎりや総菜パンは「温めますか?」と聞かれるのが一般的。また、学生がよく購入する1リットルパックの飲み物には長いストローがついてきます。さらに、おつりは手を包みこむようにやさしく渡してくれるという至れり尽くせりのサービスです。

本土から離れている沖縄は、流通の関係上、雑誌の発売日がどうしてもずれてしまいます。週刊誌や月刊誌は1〜3日遅れるのがあたりまえ。ジャンプも本土では月曜発売が沖縄では火曜発売です。出版物は全国統一価格なので、経費の安い船便で運ぶしかないのが現状なのでしかたありません。また、台風のときにはさらに遅れ、すぐに翌週の発売日になってしまうなんてことも現実にあったりします。どうしても早く読みたいという人は、空輸便で早めに雑誌を確保した漫画喫茶で読むことができるようなので、探してみてください。

沖縄の新聞は沖縄タイムスと琉球新報。地方紙なので当たり前といえば当たり前ですが、1面から県内のニュースが中心。沖縄県にとって切実な問題は見開きで大きく扱われるし、ちょっとしたイベントや小学校の行事なども丁寧に扱われます。釣りページや闘牛、エイサーなどのお祭りなども沖縄らしい記事。注目したいのは、毎日1Pを使った訃報広告。喪主はもちろん親戚一同の名前が全員入ります。沖縄が抱える問題や歴史、意識を知るうえでとても参考になるので、沖縄に住むならぜひ読んでみてください。