沖縄で学ぼう!!

沖縄の年間平均気温は約22℃。1年の半分が夏らしい気候ですが、7・8月の真夏の最高気温は32℃弱と意外と高くなりません。日陰に入って風が吹くと涼しさを感じるほどです。むしろ、気をつけなければならないのは、温度よりも日差しです。5月くらいから紫外線の量はかなり増え始めるので、日焼け対策、紫外線対策は必至です。また、海で泳げるのは4月〜10月ですが、沖縄の人は海に入るときにTシャツを着て入ります。(そもそも海はビーチパーティをするところで泳ぐところではないと思っている人も多いですが)最近ではラッシュガードなど、紫外線防止の水着を着る人も増えましたが、はりきって肌の露出が多い水着を着ているのは、まず観光客と思って間違いありません。

そして、意外なのが沖縄の冬。最低でも11〜12℃くらいの気温ですが、家に暖房がないことと、海風が吹いて実際の気温よりかなり寒く感じます。それも沖縄にきた最初の冬は平気でも2年目以降は、不思議と寒く感じるようです。

内地でひどい花粉症だった人も、沖縄では症状がぴたりと止まったという人は多いはず。日本の最南端にあり、亜熱帯に属する沖縄にはスギの木がありません。日 本人の花粉症はスギ花粉が主な原因なので、そのスギがないということは当然スギ花粉もないため、花粉症の不快な症状は収まります。また、沖縄の特産品泡盛 には、抗アレルギー作用があり、花粉症に効果があるともいわれています。1年で数カ月も悩まされる花粉症から解消されるというのは大きな利点といえるでしょう。

沖縄の県花であるでいご。このでいごの花が見事に咲いたら、その年は台風の当たり年だともいわれています。その真偽はともかく、台風に慣れていない地方からきた人にとっては「台風の通り道」といわれる沖縄の台風のすさまじさはかなりの脅威。直撃すると街路樹が折れ、信号機の向きがかわってしまうほどの大型台風もあります。ただ、本土と比べて一般の被害が少ないのは、沖縄の現代の建物は鉄筋コンクリートが多く、台風に強い造りになっているのと台風に慣れていて、家の外の飛ばされそうなものはきちんと片づけるなど準備をきちんとするからです。台風の前にはレンタルビデオ店やスーパーが混むという現象もその準備の一端を表しています。台風が近づいたら、まずは食料確保と停電や断水に備えましょう。

沖縄では、冬場でも本土のように気温が極端に低いわけではないので、セーター類や厚手のコートの出番はほぼないでしょう。また、手袋、マフラー、耳あてなどの防寒着もいりません。むしろ海風が吹くとかなり寒く感じるので、薄手で風を通さない上着が必要になります。2〜3月でも25度なんていう気温になるときもあるので、半袖は1年中必要です。しかし、紫外線も強いため、女性は夏場でも薄い長袖を着ている人を多く見かけます。重ね着を基本とすると、衣替えの概念はあまりいらないかもしれません。盲点なのが、皮製品。湿度がかなり高いため、皮製品はカビがはえて使えなくなる可能性が高いので取り扱いには注意が必要です。

南国沖縄では、少し前まで晴れていたのにいきなり降り出すスコール(カタブイといいます)がよくあります。カタブイは本格的な夏が訪れた印。そのためか、小学生はもちろん、中・高校生も傘を持ち歩かず、ひと雨きてもびしょぬれのまま、平気な様子で歩いている光景を見かけます。すぐ晴れるし、気温が高いためすぐ乾くから大丈夫というわけなのです。この時期は、洗濯物や布団を干したまま出かけると大変なことになりますので、気をつけてくださいね。

あったか〜い沖縄では虫にとっても住みやすい地域なのです。緑の多い地域では、世の中が真冬という時期にも蚊がぷーんと飛んできます。つまり1年中いるのですから油断なりません。あとあまり大きい声ではいいたくありませんが、沖縄の○キブリは飛びます!壁や天井にいる奴らは、追い詰めるとこっちにむかって飛んできますので、退治するときはくれぐれも床をはってるときにしたほうが無難です。あと、虫ではありませんが、ヤモリも室内にしょっちゅう出現します。こちらは不気味な姿に最初はびびっていても、「ちっちっちっ」と鳴く声のかわいらしさで、段々と慣れてくるから不思議です。