沖縄で学ぼう!!

沖縄は先祖崇拝の土地で、一族の結束が固い継承文化です。婚礼や仏壇ごと、旧盆などは旧暦で行うことが多いようです。どこの土地でも長男の嫁は大変ですが、仏壇を守るのは長男の役目という風習は沖縄では特に根強く、沖縄の長男と付き合う女性は、覚悟が必要かもしれません。また、おおらかな沖縄では、うちなーたいむといって、飲み会や待ち合わせをしてもまず時間通りにこない、バスも遅れる(これでも那覇市内はかなり改善したようです)というのが当たり前です。最初のうちは腹をたてていても、段々まぁいいかと思うようになります。あと、沖縄の地名は独特で、最初はまず読めません。名字も本土の名字は皆無で、比嘉さんや大城さんといった沖縄らしい名字の人にたくさん出会うでしょう。沖縄の方言もおばぁが話すような本格的なうちなーぐちは全く理解できませんが、簡単なうちなーぐちは、知らず知らずのうちに覚えられますから大丈夫です。

沖縄の人は、生まれも育ちも沖縄という人がほとんどなので、自分たちの言葉の言い回しがスタンダード。「え〜、これって沖縄だけなの?」と驚かれることがしばしばあります。まずは「ひざまずき」。正解は「正座」です。学校で先生が普通に「ひざまずきしなさいよー」というらしいです。次は「自練」、わかりますか?「自動車教習所」のことです。復帰前の沖縄では運転を練習する「自動車練習所」があり、これを縮めた言い方が現在まで引き継がれています。ほかにも「ズボンせまくなってる」「クーラーが逃げるさー」、「洋服をつける」このあたりはなんとなくわかりますよね〜。まだまだありますので、うちなーんちゅと知り合ったら違いを楽しんでくださいね〜。

よくいわれるのが「○○しましょうね〜」という言い回し。「帰りましょうね〜」といわれたらいっしょに帰ろうと誘っているのではなく「私は帰るからね」という意思表示なのです。また「だからよ〜」「だからね〜」は便利な相槌のことば。肯定したり、了解したり、困ったときや返答できないときに使ったりと複雑な使い方をされる相槌の言葉。「そうなんだよね」という強い肯定より、「そうそう」「ま、そういうこともあるよね〜」的な軽い意味合いのほうが強いです。あと「これ、もらいます?」はちょっと違和感がありますが「さしあげましょうか?」という意味です。「はぁ?」 となりませぬよう…。

スーパーでは、本土では見かけない輸入食品が豊富です。まずはスパムやチューリップに代表されるポークランチョンミートいわゆるポーク缶。ポーク卵にしたり、チャンプルーやみそ汁に入れたり、おにぎりにしたりほとんどの家庭で常備しています。次にホリデーマーガリン。沖縄では、このマーガリンを「バター」と呼ぶのです。料理に油代わりに使ったり、雑炊風のボロボロジューシーの仕上げに入れたりします。「バターごはん」として食堂にどんと置いてあったりもします。また、キャンベルスープはスープとしてはもちろんカレーやシチュー、ドリアやパスタソースにと大活躍。あとはステーキソースといえばA-1ソース。ほかにもお菓子や調味料など珍しいものだらけなので、本土へのお土産にしてはいかがでしょう。

大城とか比嘉とか同じ名字が多いためか、沖縄の子どもは小さいときからお互いを下の名前で呼び捨てで呼び合います。「〜ちゃん」とか「〜くん」とかまず呼びません。それも「ひろあき」なら「ひーろー」とか2文字にして伸ばして愛称的に呼ぶのがスタンダード。また、これは女性に限るようですが、自分のことを「私は〜」といわずに「○○は←名前」でいう人がかなり多いようです。20代〜30代でもです。それ以上になるとちょっと恥ずかしいためか「自分は」という人も増えます。ちょっとかわいい習慣です。

沖縄の飲み会のスタートは21時や22時など遅めが定番。仕事が終わって帰宅してシャワーでも浴びてからゆっくりでかけてくるなんて場合が多いようです。居酒屋を家族連れで夕飯代わりに利用している姿は珍しくないし、24時間のスーパーや量販店も夜はかなりの賑い。日中が暑いことと、電車という制約がない車社会なので、ついつい夜型になってしまうのでしょう。