シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
●沖縄クリスチャンスクールインターナショナル 末吉南詩さん
目指すは『英語読み上げ算、日本一!』
小さな目標を積み重ねる「継続は力なり」を実践中。
夢は弱い人に寄り添う正義の味方「検察官」。
第25回英語読み上げ算競技全国大会
準優勝! さらなる集中力に磨きをかけて
次に見据えるのはもちろん日本一!
幼い頃から身近な存在だった珠算
長時間に及ぶ大会で重要なのは
最後の一問まで諦めない「集中力」
2019年に東京都内で開催された「第25回英語読み上げ算競技全国大会」で、準日本一を獲得した沖縄クリスチャンスクールインターナショナル9年生(現高校1年)の末吉南詩さん。ぐしかわ珠算教室を営む祖父母のもとで、幼い頃からそろばん技能を習得。4歳からインターナショナルスクールに通い、自慢の英語力で、珠算だけにとどまらず「英語読み上げ算」の世界へ。「英語読み上げ算」とは、英語で読み上げられた数字を、そろばんを使って瞬時に計算を行う競技。幼い頃から培った「ヒアリング力」と「珠算力」を武器に大会へ挑みます。特に大会で力を入れている団体競技は「1人のミスが結果に影響を及ぼしかねない」と語る末吉さん。そこから見えてきたものは「最後の一問まで諦めない集中力」と「チームワークの大切さ」。団体戦を勝利へと導くために、日頃から自分の鍛錬だけでなく後輩への指導を意識している。
人生と共に歩み続けた「そろばん」
夢中に解き続けた先に見えたもの
沖縄県は、珠算の最高位である「十段」の合格者が全国一で名を馳せ、もちろん末吉さんもすでに取得済み。中学時代に英語読み上げ算競技全国大会で日本一を獲得してから、周囲の期待やプレッシャーもひとしお。プレッシャーに押しつぶされないために、一つひとつの大会に目標を定め、大会に向けて鍛錬を重ねる毎日。大会で問題を読み上げる人の国籍は多種多様。優勝するためには、様々なクセのある英語を聞き分けるリスニング力がキーとなる。練習につき合う講師も、いくつものイントネーションで末吉さんをサポート。苦手な問題が何かを客観的に捉えて厳しい訓練に向き合えるのは、家族の献身的な応援があるからこそ。周囲の温かいサポートが末吉さんのモチベーションへと繋がっている。末吉さんが次に掲げている目標はもちろん日本一。個人だけでなくチームの日本一も目指しているので「後輩の指導を率先していきたい」と意気込む末吉さん。読書が好きな末吉さんは、大好きな推理小説の中に出てくる正義の味方に感銘を受け、将来は検察官になる夢を抱いている。弱い人に寄り添える大人になるために、目の前に掲げた目標に向かって着実に一歩ずつ、夢の途中を歩んでいる。
末吉 南詩 Nanshi Sueyoshi
高校1年生。幼稚園から高校まで一貫教育のインターナショナルスクールに通っている。4歳から始めた珠算に目覚め、英語力を生かした「英語読み上げ算競技全国大会」に小学生の頃からチャレンジしている。
【実績】
● 第25回英語読み上げ算競技全国大会 準日本一
● 第23回英語読み上げ算競技全国大会 日本一
● 第22回英語読み上げ算競技全国大会 準日本一