シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
●沖縄尚学高等学校 珠算部
世界にも競技の輪が広がる珠算の大会。
トップを目指すからにはそれだけの練習量も必要。
常に目標があったから今まで続けられた
一緒に練習することで競い合い技術を磨く。
切磋琢磨できる仲間がいるからこそ
ここまでこれた。今後も大会で成績を残したい
自分の目標を見つけながら仲間とともに練習に励む
物心が付く頃にはそろばんをはじめていたという森くんと知念さん。育った地域は違うが、年を重ねるにつれ、大会でよく顔を合わす競技者に成長していった。「優里奈のお兄さんもそろばんをしていて、兄妹揃って県内では負けなしの実力者でした。その2人が沖縄尚学の珠算部に入ることを知り、同じ学校に集まることで全国で成績が残せるチャンスが広がるのではないかと僕も沖縄尚学に進み、珠算部に入部しました(森)」。「そろばんは個人競技ですが、高いレベルの人と練習することで刺激され、自分の実力もついていきます。私は、高校に入学してから以前より練習の時間がとれなくなりましたが、土日に集中して練習を続けるようにしています(知念)」。そろばんをはじめた頃は”少しでも早く計算ができるようになること”がモチベーションだったが、小学校高学年になる頃には、”大会で1位になりたい”という気持ちが頑張るモチベーションになっていた。
好きな数字は「1」。
大会に出場するからには1位を目指したい
国内はもちろん、世界の大会でも成績を残す競技者となったふたりに、今までで1番印象に残っている大会について聞いてみた。「僕は今年の7月に台湾で行われた世界大会です。9つの国から選手が集まる大会だったので、いろいろな言語が飛び交い日本とは全く違う環境でした。他の国の人と交流できたことは貴重な経験になりました(森)」。森くんは珠算・暗算・応用計算の3種目の総合得点を競う高校生の部で見事優勝。世界の舞台でもその実力を存分に発揮した。「私は毎年11月に行われる九州大会で、7連覇できたことです。来年出場するなら絶対に8連覇を狙いたい。受験を控えた年ですが、出場するからにはトップを目指したいと思っています。今まで日々の練習が厳しくて逃げ出したくなるときもありましたが、ここまでやってこれたのは、家族をはじめとする周りのサポートがあったからこそ。これからもそろばんを続けたいですし、そろばんに貢献できることもやっていきたいです」と知念さん。何かに打ち込むことの楽しさや勝つことの喜び、続けることの大切さを教えてくれたそろばんに、これからも関わっていきたいと話してくれた。
森 淑史 Yoshifumi Mori
普通科2年。平成28年度全日本珠算選手権大会優勝、クリスマスカップ2016 読み上げ暗算競技日本一、珠算世界大会・高校生の部で優勝。「大学でもそろばんを続けて、将来は医療系の道に進みたいです」。
知念 優里奈 Chinen Yurina
普通科2年。第36回全九州珠算選手権大会 7連覇。平成28年度全日本通信珠算競技大会・高校生の部日本一、第6回世界珠算心算競技大会・団体1位、個人2位。将来の夢は学校の先生になること。