HOME  >   沖縄の高校力   >  [名護高校]目標だったナショナルチームに選抜され舞台は国内から世界へ。試合での経験が技術を磨く気づきになる

[名護高校]目標だったナショナルチームに選抜され舞台は国内から世界へ。試合での経験が技術を磨く気づきになる

2018年02月18日

LINEで送る

シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
●名護高等学校 佐渡山 理莉さん(ゴルフ部)

2018春_名護高校052

中学3年生でナショナルチームに選抜。
女子アマチュア大会で優勝して
アジア大会、世界大会でも結果を残したい

目標だったナショナルチームに選抜され、
舞台は国内から世界へ。
試合での経験が技術を磨く気づきになる

初試合で初優勝。
習い事としてはじめたゴルフがいつしか生活の中心に

「ゴルフをはじめた頃はボールを打っているだけでも楽しくて、小学生のときは筋力や体力をつけるために思いっきりクラブを振り切る練習をやっていました」。小2でゴルフをはじめ、小3で出場した県内の大会で優勝。さらに4年生のジュニア大会でも優勝し、トントン拍子で成績を残した。「初試合はわけも分からずボールを打っていたら、優勝してしまったという感じでした。たくさんの奇跡が重なって勝てたんだと思います」。4年の夏の大会でも優勝し、5年のときに当時通っていたゴルフスクールの校長からある提案があったという。「中3までに日本のナショナルチームに選抜されることを目標に頑張ってみないかと校長先生から声がかかりました。それまでゴルフを習い事としてしか考えていなかったので驚きました。そのときの私にとって、ナショナルチームに入ることは夢のまた夢。自分にできるか不安でしたが、家族会議を開き、本気でゴルフに取り組むことを決意。その目標を掲げたときから本格的な練習がスタートしました」。

葛藤の時期を乗り越え
中学3年で全国ランキング9位に

華々しい成績を残した佐渡山さんだが、中学に入ると思うように結果が出なくなった。「中学生になるとボールの飛距離が出せる体力や筋力が必要になってきますが、体が小さくて沖縄予選も通過できないほど成績が落ち込みました」。筋トレを取り入れるなど自分を鍛え、課題をなんとか乗り越え、中2で初めて全国大会に出場することができた。「内地のコースは沖縄で経験したことがない難しいコースで芝の状態も全く違いました。完全なアウェイでしたが、自分なりに良いスコアを出せた感触でした。でも結果は全体の中間にも満たない順位。そのときに全国で結果を残すためにはもっと練習が必要だと感じました」。その後の大会で着実に実績を積み、中3で全国ランキング9位に。そして、ナショナルチームに入るという目標を達成することができた。「今後の目標は日本女子アマ大会で優勝すること、ナショナルチームでアジア大会と世界大会に出場すること、プロテストに合格することです」。大きな舞台を経験することでその都度自分の課題を見つけ、着実に成長を続ける佐渡山さん。世界を相手にする活躍に今後も注目していきたい。

2018春_名護高校066
メンタル強化のために、自分でメントレの方法を調べ練習で実践。緊迫した場面でも確実に結果を残す選手になりたいと話す
2018春_名護高校137
毎日の練習場までの送り迎えはお母さんが担当。「練習に集中できる環境を作ってくれる家族の存在がありがたいです」


profile
佐渡山 理莉 Riri Sadoyama
普通科2年 ゴルフ部所属。祖父の影響で小学2年生からゴルフをはじめ、小3で初出場した県内大会と翌年の大会で立て続けに優勝。中3でナショナルチームに選抜される。現在は名護市にあるエナジックゴルフアカデミーで練習に励む。

【実績】
●2017年日本女子
 アマチュアゴルフ選手権競技 2位
●2017年九州女子ゴルフ選手権 2位
●2016年日本女子
 アマチュアゴルフ選手権競技 5位
●2015年全琉アマチュア
 ゴルフ選手権 優勝