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[南風原高校]アメリカ遠征で自分の課題を見つけまた日本で練習に励みたい

2018年02月18日

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シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
●南風原高等学校 徳比嘉 二仁さん(レスリング部)

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日本から世界の舞台へ。
高校で全国チャンピオンになって
将来はオリンピックに出場したい

現状に甘んじることなく
練習してきたからこそ手にできる勝利。
選手としての強さと人間性を磨きたい

全国の舞台では上には上がいる。そう実感することが強くなる糧

3歳でレスリングをはじめ、最初は練習に行くのが嫌だったと話す徳比嘉くん。レスリングが面白いと感じるようになったのは、小学生に上がった頃だった。「2つ上の兄と一緒に練習を積んできて、兄のように強くなりたいという気持ちが芽生えたときから、練習に真剣に取り組むようになったと思います」。小学生で全国2位になり、中学生は同世代では県内負けなしの選手に成長。中学1年生のときに出場した全国大会では、全国のレベルの高さを実感したという。「2回戦で対戦した相手との力の差をまざまざと実感しました。県内1位で満足していては全国の舞台では勝てないことを思い知って、それが練習に打ち込むバネになりました」。中学3年生で迎えた国体出場をかけた試合ではひとつ年上の選手に見事快勝し、中学生初の国体出場選手に。しかし、その国体出場がまた全国の壁を実感する経験となる。「国体の2回戦で前年のチャンピオンと対戦し、力も技もスピードも格上の選手に何もすることができずに負けてしまいました。負けたことがまたもっと強くなりたいというモチベーションになっていると思います」。

アメリカ遠征で自分の課題を見つけまた日本で練習に励みたい

高校2年で出場したインターハイ、グレコローマン選手権、国体では全国3位という成績を残すことができたが、優勝を狙っていた大会だけに3位という結果は悔しさが残ると話す。「3位という結果は正直悔しいです。今後の自分の課題は筋力をアップしてパワーをつけること。課題を一つひとつクリアして、高校で全国チャンピオンになることが今の目標です」。今後は全国から選抜された選手が参加できるアメリカでの強化大会に出場が決まっている徳比嘉くん。高校卒業後の目標は、世界の舞台で結果を残す選手になることだ。「アメリカの試合に出場することは滅多にないチャンスです。大学でもレスリングを続けて、2024年のオリンピック出場を明確な目標にできるような選手に成長したいと思っています。今まで練習や試合で心が折れそうになったときに支えてくれた監督や家族に感謝して、大きな目標を達成するために、現状に甘んじることなく練習に挑んでいきたいです」。

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高校生になってからは、全国大会でも緊張せずに試合に挑めるようになってきたと話す徳比嘉くん。
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小学生から中学生まで、南風原高校ではさまざまな年齢の選手が練習を積んでいる。「後輩には基礎の大切さを伝えたいです」


profile
徳比嘉 二仁 Niito Tokuhiga
普通科2年。2つ上のお兄さんとともに3歳からレスリングをはじめる。4人兄弟全員がレスリング選手。「練習は週に6日。貴重な休みの日は思いっきりリフレッシュして、気持ちを新たに次の練習に挑むようにしています」

【実績】
●平成29年度全国高等学校
 総合体育大会 レスリング競技
  55kg級 第3位
●第33回全国高校生
 グレコローマンスタイルレスリング
 選手権大会 55kg級 第3位
●第72回国民体育大会
 レスリング競技 55kg級 第3位