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[沖縄カトリック]創部5か月で公式戦初勝利。 11人の部員が一丸となってボールを追いかける

2018年02月18日

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シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
●沖縄カトリック高等学校 野球部

2018春_カトリック019

2017年4月に創部した1年生チーム。
ゼロからスタートしたチームの目標は
3年の夏の大会で甲子園に出場すること

創部5か月で公式戦初勝利。
11人の部員が一丸となってボールを追いかける

入部の決め手になったのは岸本監督の野球に対する想い

今年4月、私立高校では県内で5校目となる硬式野球部が沖縄カトリック高校に創部された。高校野球に憧れて集まった部員は11名。甲子園に3度の出場経験を持つ岸本監督の指導のもと、日々練習を積んでいる。「ほかの高校への進学も考えていましたが、学校説明会のときに岸本先生の野球部創部や甲子園出場にかける熱い想いを聞き、ここで野球がやりたいと思いました(金城)」。「甲子園に出場経験を持つ監督から指導を受けられる機会は滅多にないことだと思い、沖縄カトリック高校への進学を決めました(久松)」。ゼロからスタートした同部。限られた環境のなかでの練習には、監督の創意工夫が詰まっている。「学校からグラウンドまで走ってくることはもちろん、道中でダッシュや馬跳びなどのサーキットトレーニングを組み込んで、練習前のアップの時間に当てています。また、僕たちが使っているグラウンドは狭いので、練習メニューに合わせてネットを移動させてスペースをつくるようにしています(金城)」。創部当初はバラバラだったというチームの雰囲気は、練習を重ねるにつれてまとまりをみせてきたそうだ。

初めての公式戦はコールド負け。
でも、怖がらずに思いきりプレーできた

創部2か月で迎えた初の公式戦は3年生主体のチームを相手に5回コールド負けという結果だった。「試合前、監督が失敗してもいいから思いきりやれと言ってくれたので怖がらずにプレーをすることができました。力の差は歴然でしたが、1点を取ることができたことは、チームにとって大きな自信になったと思います(久松)」。次の新人リーグ戦では、3勝6負という成績を残した。そして、はじめて勝利の喜びを実感したのは、9月に行われた秋季大会だった。「前年の甲子園出場チーム・嘉手納高校と1回戦で対戦しました。相手は2年生の新チームでしたが、周りからはコールドされなければいいと言われていました。試合は僕たちが先制し、接戦の末に3-2で勝利。9回に厳しい局面もありましたが、野手の連携プレーに助けられました。(金城)」。今後のチームの目標は3年の夏に甲子園に出場すること。「チームを引っ張っていける選手になるために、これから続く冬のトレーニングを頑張っていきたいです(金城・久松)」。

2018春_カトリック050
休日の練習では昼食をみんなで調理して食べることもあり、選手11名の結束力も高まってきているそうだ
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オールディーズが流れるグランウドでのびのびと練習を積む選手たち。「まず野球を楽しむことを大切にしてほしい」と岸本監督


profile
金城 来南 Konan Kinjo
総合科1年。キャプテン/ピッチャー。中学時代はクラブチームに所属。創部1期生として、チームを作り上げていくところに魅力を感じ、入部を決意。キャプテンとして、チームを引っ張る存在になりたいと話す。

久松 優介 Yusuke Hisamatsu
総合科1年。副キャプテン/ショート。中学時代は野球部に所属。「最近、徐々に副キャプテンとしての自覚が芽生えてきたと思います。個人としての目標は、野手陣をまとめられるようになることです」。