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シカクとシゴトから進路を選ぶ【ヘアメイクアーティスト】

2018年02月18日

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華やかな世界を支える美の魔術師
確かな技術と知識で顧客のニーズに応えるヘアスタイリスト(美容師)。その豊かな感性で舞台や・イベント・映画・CM・雑誌などで華やかな演出をするのがヘアメイクアーティストです。美容師が国家資格を必要とするのに対し、ヘアメイクアーティストは特に資格を必要としません。しかし、クリエイティブな業界だけにやさしい職業ではなく、美容師免許を取得し、さらに高度なヘアメイクなどの技能を身につけるのが一般的で、その中で学んだことが豊かな感性の礎となります。

[ヘアメイクアーティストに必要なスキル]
映画やテレビ、ファッションショーなどで俳優さんやモデルさんのヘアアレンジ・メイクアップを手がけるヘアメイクアーティストですが、単に技術だけでなく肌のコンディション、モデルさんの個性を活かすコーディネート力、衣装とのバランスなど幅広い美的センスが問われます。また対人サービスであるためコミュニケーション能力も重要なスキルとなります。そのためには養成学校を卒業後、アシスタントとして働き現場での経験を積むことがトップヘアメイクアーティストへのステップとなります。
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[海外での活躍に期待!]
世界へ目を向けるとヘアメイクアーティストの活躍の場はグンと広がります。特に発展目覚ましいアジアの主な国の中央年齢は日本と比較して随分低くその分、美への需要も高く今後美容マーケットは飛躍的に伸びると期待できます。世界で活躍するヘアメイクアーティストの声を聴くと、日本の技術力の高さは高い評価を得ていると口を揃えます。高い技術力に加えサービスの質の高さ・清潔感・感性など、日本の美容はおもてなしの精神とともに憧れの的となっています。これからヘアメイクアーティストを目指す若い人はぜひ世界へ目を向けて欲しいものです。
2018春_ヘアメイク01
※中央年齢とは、上の世代と下の世代の人口が同じになる年齢を指しており、平均年齢とは異なります。

interview
2018春_スタイリスト016
現場で必要となるスピードと丁寧さを磨くために日々勉強中。
将来は美容を通して、夢を与えられるような存在になりたい

「美しくなることは自信にも繋がりますし、きちんとメイクをした日は自然と気持ちが凛となると思うんです。そんな美容の楽しさやワクワク感をたくさんの人に伝えたいです」。そう話すのは、ビューティーモードカレッジを卒業したばかりの大城南十星さん。現在はモデル業やヘアメイクの仕事のほか、化粧品会社の美容部員としても活躍している。「小さい頃から髪の毛を触ることが好きで、幼稚園のときには三つ編みが自分でできるようになっていました。子供のときから美容に対して人一倍関心が高かったですね」。いつも髪を切ってもらう美容師に憧れて、中学に入る頃には美容師という職業を将来の夢に考えるほどになっていたそうだ。「その美容師さんの紹介で、高校1年のときからメイクレッスンにも参加していました。いろんな人に会ったり、興味のあることを積極的に経験をしてきたことは今の仕事に活きていると感じています」。ビューティーモードの美容科では、ヘアメイクの基礎を学び、美容師免許を取得。現在はヘアの分野のスキルを磨いていきたいと考えている。「ヘアとメイク、どちらも極めたいですが、今の私の課題はショーやイベントのときに担当するヘアの完成スピードをあげること。丁寧に仕上げることはもちろんですが、ファッションショーなどでは、限られた時間内でいかに美しく仕上げるかを必要とされます。人の頭の形は一人ひとり違うので、同じように仕上げても人によって見え方が違うんです。いろんな環境のなかで、綺麗になってもらうことが難しさでもありますし、やりがいでもありますね」。
美容学校を卒業した年の8月には、美容イベント「TIDAKUKURU」を主催した大城さん。自分が行きたいと思える美容イベントを作り上げてみようと思ったことがきっかけになったそうだ。「美容と芸術をテーマに、プロのヘアメイクアーティストによる講習やファッションショー、フリーマーケットなどを行い、来場されるお客様に美容を身近に楽しんでもらえるイベントを目指しました。ビューティーモードも後援になってくださり、たくさんの方の協力によってイベントを無事終えることができました」。お母さんとその子供を対象としたイベントは、662名を動員。大城さん自身も手応えを感じる催しとなった。「将来の目標は、美容を通して世界中の子供たちに夢を与えられる存在になることです。その目標の第一歩がこれから始まるベトナムの美容室での研修です。研修先では美容技術はもちろん、ベトナム語、英語などの言語を勉強して世界で通用するコミュニケーション力を磨きたいと思っています。美容業界の魅力は、誰かを綺麗にして、その相手から”ありがとう”という言葉をもらえることだと思います。これからも自分が好きと思えることに正直に、恐れることなく美容業界でチャレンジを続けていきたいです」。

profile
ヘアメイクアーティスト
大城 南十星 Natose Oshiro
2017年3月ビューティーモードカレッジ・美容科卒業。中学生からモデル活動をはじめ、専門学校卒業後は所属するモデル事務所でヘアメイクも兼任。資生堂の美容部員ヘルプとしても働き、さまざまな美容業界の職種を経験中。県の補助を受けて2017年12月から3ヶ月間、ベトナムの美容室での研修を予定している。

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