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沖縄で学ぶ島ないちゃー総集編

2015年04月24日

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沖縄で学ぶ島ないちゃーとは…?
沖縄県外から沖縄の学校へ進学し、学んでいる島ないちゃー(沖縄に住んでいる内地の人)のこと。沖縄に進学しようと思ったきっかけや沖縄での生活のこと、驚いたことなどをインタビューしています。

これまでに取材した島ないちゃーは総勢44名。その44名のデータを分析!そこからわかる沖縄の事情や暮らし等、を見ていこう!

■出身地方の割合は?
出身
九州・・・・・・21人(鹿児島県、福岡県、佐賀県、熊本県、大分県、長崎県、宮崎県)
中国・四国・・・3人(鳥取県、岡山県、山口県)
関西・近畿・・・6人(大阪府、京都府、滋賀県、三重県)
東海・北陸・・・3人(富山県、石川県)
関東・甲信越・・7人(群馬県、神奈川県、千葉県)
東北・・・・・・3人(岩手県、宮城県)
北海道・・・・・1人

44人中21人が九州出身。圧倒的な数ですね。沖縄に一番身近な地方なので、距離なども考えると来やすい場所なのでしょう。

■沖縄に行くことになったきっかけ
・母が沖縄出身で、沖縄なら一人暮らしでも不安は少ないかなと思ったので
(鹿児島県出身・義岡 樹里さん)
・寒さが苦手な自分には暖かい沖縄は過ごしやすいし、本などを読んでいて沖縄にすごく興味があった
(鳥取県出身・前谷 光紀くん)
・小学生のとき家族旅行で来たときに何か魅了されるものを感じて、高校の修学旅行でもう一度来たときに沖縄へ行こうと決意しました
(石川県出身・吉田 健くん)
・全国的に見ても公立で「スポーツ健康学科」というのはこの名桜大学にしかなくて、そこが大きな決め手になりました
(群馬県出身・横塚 美保さん)

一番多かったきっかけは、両親が沖縄好きだったり沖縄に魅力を感じている人が多く、沖縄に対する「憧れ」があるといった理由です。せっかくの一人暮らしなら、好きな沖縄で学びたい!と思う人が多いようですね。

■地元と違うウチナンチュ独特の習慣、驚いたこと
沖縄には独特の文化や習慣があり、また気候や環境も地方とはかなり異なります。私たちウチナンチュには当たり前のことも、県外から来た人たちには驚くようなことがたくさんあります。かなりの確率で驚かれる内容もあれば、「なるほど」と思える面白い視点で見ている内容もあります。その中から抜粋して紹介します。

★最も多く聞かれた驚いたこと…
うちなータイム
・みんなマイペースでゆっくり。自分自身がせっかちな性格なので、たまにイライラしちゃいます。(笑)歩くのも遅いです。友達と歩いていても気づいたらみんな凄い後ろに居るとか。
(大阪府出身・神田 実菜子さん)
・最初は慣れなかったんですけど、「自分が遅刻しても怒られない」って考えると気にしないです。自分も空気読んで遅れたほうがいいのかな?って思いました。(笑)
(岩手県出身・宮ヶ崎 智恵さん)
・沖縄に限らず、全国どこでも講義に遅刻してしまうことってありえると思うんですけど、それを当たり前のように(しょうがなく)受け入れてしまう雰囲気が、「うちなーたいむ」なのかな?って思いました。
(福岡県出身・千手 海くん)

有名なのはこの「うちなータイム」ですね。沖縄独特の時間の流れは、やはり最初は戸惑うようです。もちろんこの「うちなータイム」は友達同士などの親しい仲でしか通用しません。社会ではちゃんと時間を守るようにしましょう。

初対面でも下の名前で呼ぶ、名前を伸ばす
・名前で相手を呼ぶ場合は、親しい仲か好意がある相手に使うことが多いので、最初は戸惑いました。
(北海道出身・小森 明日香さん)
・自己紹介の時に「藤尾です」と答えると「名前は?」と聞かれたので名前も言うんだとビックリしました。しかもすぐに下の名前で読んできたので、違和感がありましたがそのおかげなのかすぐに仲良くなれました。
(三重県出身・藤尾 晶子さん)

「名前で相手を呼ぶ」のはウチナーンチュの間では常識(?)ですよね。でもこれって沖縄だけの習慣だって知ってましたか?逆に沖縄から県外へ行った時、いつもの流れで下の名前で相手を呼んでしまうと「この人、自分に好意があるのかな?」と勘違いが生まれることもあるそうですよ。。

靴下が長い
・男女とも靴下が長い!地元ではくるぶしの短いソックスが主流なのに、沖縄はみんな長い。すっごくオシャレなのに靴下が長くて違和感を感じます。(笑)
(鹿児島県出身・南 拓登くん)
・基本的に、男女ともみんな靴下が長いのに驚いた。女子高生だけじゃなくて、男性も長めの靴下を履いているのに驚いた。地元ではくるぶし丈のソックスが主流。ふくらはぎまであるのは長いと感じますね。
(京都府出身・坂本 昴大くん)
・男性も女性も白の長い靴下を履いているのを見てビックリしました。小学生とかなら、見たことあるんですけど。(笑)
(鳥取県出身・前谷 光紀くん)

確かに、女子中学生や高校生は白のソックスが多い気がします。ファッションの流行の違いなんでしょうか。

夜型社会
・スーパーが24時間営業、デパートが深夜0時迄開いているのにビックリ。地元は夜10時には閉まります。
(群馬県出身・渡辺 由季さん)
・生活のリズムが変わった。地元だとお店は22時に閉まるし、終電で帰るというのがあるけれど、沖縄は区切りがない感じがある。一日はいつ終わるの?って思う(笑)
(大阪府出身・高光 優海さん)
・みんな夜遅くまで遊んでいます。夜がメインって感じです。友達の会話でも「朝に帰ってきた」という話をよく聞くので、つくづく夜型社会だな〜って思います。
(神奈川出身・斉藤 彩さん)

電車がなく終電という概念がない沖縄ならではの習慣です。また、夏の日中は暑いため涼しくなる夕方から行動し始めるというのも影響しているのでしょう。

傘をささない
・金沢は絶対に傘をもっていくのが普通で、「弁当忘れても傘わすれるな」っていう言葉があるくらい雨の降る日が多いので、傘は必須なところなんです。今はこちらに慣れて自分も傘をもってないですけど(笑)。
(石川県出身・前多 広くん)
・日傘は差すのに雨傘は使わないです。みんなびしょ濡れになってます…。日焼け対策はバツグンなのに!
(鹿児島県出身・義岡 樹里さん)

学生が土砂降りでも傘を持たずビショビショになりながら歩いている姿をよく見かけます。なぜなんでしょうね。。

★少数派だけど面白い驚いたこと…
シチューをごはんにかけて食べる
・サークルの先輩とシチューが食べたい!ってなって、シチューを作ってたんです。出来上がってさあ食べようとなった時、お皿にご飯を盛り始めたんです!「何してるんですか?」って聞いたら「え、ご飯にかけて食べるでしょ?」って言われました。地元ではシチューはシチューで食べるし、ご飯とセットだなんてまずあり得ないです。意外と美味しかったですけど。(笑)
(福岡県出身・俣村 南紗さん)

みなさんはシチューはご飯にかけますか?そのまま食べますか?私はかける派です(笑)。これって沖縄だけなんですね。

国歌が歌えない
・クラスの友達とお話をしていると、沖縄の人はみんな「国歌」を歌えないと知って衝撃的でした。気付けば歌えていたのに、沖縄の人は国歌斉唱をしないなんて…沖縄の歴史や文化が影響しているんですね。
(富山県出身・田島 冬雪さん)

もともとは琉球王国という一つの国で、沖縄戦から日本へと返された歴史を持つ沖縄。おじいちゃんやおばあちゃん世代では、「国歌は歌わない!」という姿勢の人も多いかと思います。また、音楽の授業でも深く触れることもあまりないと感じます。

夜のA&Wにおばぁがいること
・地元のおばぁちゃん達は、早い時間にご飯を食べて寝る時間も早いのに、沖縄は夜の10時や11時におばぁちゃん達がエンダーにいてビックリしました。
(岡山県出身・藤原 史子さん)

「夜型社会」というのも影響しているかと思います。またアメリカ文化が深く根付いていることもあり、ファーストフード店におじいちゃんやおばあちゃんが夜遅くまで雑談している姿もよく見かけます。

なかなか興味深い話がたくさんありましたね。でもまだまだ面白い話がたくさんあります!沖縄で学ぶ島ないちゃーの記事はコチラから閲覧できます!ぜひチェックしてね!
▼沖縄で学ぶ島ないちゃー
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