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ボウリングを生活の中心に通信制の学校で学ぶ|星槎国際高校

2013年06月20日

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シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
星槎国際高校

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interview

16歳でスコア700アップ達成!
ボウリングを生活の中心に通信制の学校で学ぶ

常にパーフェクトスコアに挑み将来はプロボウラーを目指す

外国人の血を引く宮城くんは、身長が190㎝、体格も良いためひと目で覚えられるほど、インパクトは強い。そのため大会ではどこに行っても話しかけられ、県外の友達も多い。16ポンド(約7kg)のボールを軽々と投げるその姿はとても16歳とは思えない出で立ちだが、茶目っ気もあり、気さくに話をしてくれる。そんな宮城くんにボウリングについて、そして今後の目標について話を聞いた。

プロボウラーの姉に憧れ
ボウリングを始めた

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昨年9月には3ゲームのトータルスコアで挑む700アップを達成! JBCに認定され賞状とバッチを貰った。

宮城くんがボウリングを始めたのは7歳上の姉の影響だった。姉の練習に付き合っているうちに本格的にやってみたくなり、小学6年の時にボウリング場のジュニアスクールに通い始める。遊びで投げていた時とはまったく違う難しさを感じ、中学を卒業するまでそこで練習をした。高校入学当時は、星槎国際高等学校にボウリング部はなかったのだが、母の「部をつくったら?」という言葉がきっかけでボウリング部を立ち上げることになった。部活では、「みんなが楽しく練習できるように考えています」と部員達の指導をしながらの練習。週に2回はJBC(全日本ボウリング協会)のリーグ(ゲームでスコアを競う)やチーム戦のリーグなどで実践練習をしている。

県大会2位
全国大会で経験を積んだ

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「今スランプなんですよ」と言って投げた1ゲームのスコアは265を出した。

大会は基本的に6ゲームのトータルスコアで競う。ボックス内の2レーンで交互に投げるアメリカンスタイルが主流だ。県予選(沖縄県高等学校夏季ボウリング大会)でスコア上位者が東京で行われた全国大会に出場した。宮城くんは3ピンの僅差で2位となり全国大会に臨んだ。全国大会ではいつも練習しているレーンとは全く違って、アプローチ(助走して投球する場所)が滑りやすい。ボウリングはアプローチが決まればレーンの状態も見極められると言われているほど。自分のコンディションと同じくらいにレーンの状態は重要だ。「本番前の練習ボウルでどれだけレーンを読めるかが勝負だと思う」レーンを読むというのは、経験を積んでこそ分かってくるもの。全国大会ではそれがいい経験になった。

課題を克服してパーフェクト目指す

「パワーとスピードはあるけど、自分に一番ないものはコントロールなんです」と話す宮城くん。190㎝という大柄な体型で細かなコントロールをするのは難しい。
それを克服するにはとにかく練習。自分が納得いくボウリングが出来るまで練習するしかない。「すぐ、面倒くさいって言っちゃうんですよ」と笑いながら言う宮城くん。その手には大きな“たこ”があり、これまで奮闘してきた証が見える。「将来はプロボウラーになります」と宣言した。

profile

宮城 ダニエル 雄大 Yudai Miyagi
普通科2年、ボウリング部員。現在プロボウラーの姉の影響で、小学6年に本格的にボウリングを始める。高校に入学してからは自らボウリング部を立ち上げ、部員を集めた。部活では部員達への指導、週2日は個人的にリーグ戦への参加をしている。通信制の高校ということもあり、ボウリング場で働きながら、学業、練習に励んでいる。

【実績】
●700アップ達成
●平成24年度沖縄県高等学校
夏季ボウリング大会 2位
●第36回全日本高校
ボウリング選手権 出場
●全沖縄県高等学校対抗
ボウリング大会 出場

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