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いい作品を作って行きたい|昭和薬科大学附属高校

2013年06月20日

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シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
昭和薬科大学附属高校 美術写真ぷ

2013_高校力_昭和薬科01

interview

「美術写真ぷ」として
肩の力を抜いていい作品を作っていきたい

コンクール出品やボランティア活動など
個々のスキルアップと仲間との活動を大事にしていきたい

美術写真部としての活動はまだ1年目のフレッシュな部。それまで美術部と写真部でそれぞれ活動していたところ、昨年から合併した。「難しく考えないで気軽に作品作りや活動に参加して欲しい」という思いから『美術写真ぷ』という名称で「ぷ員」を募集中。個人の作品に関してや「ぷ活」としての活動について話しを聞いてみた。
活動は個々の作品作りが中心。絵やイラストの作品作りに取り組む美術部員と写真での作品作りに取り組む写真部員がいる。全体の活動としては、昼休みに集まってそれぞれの作品を持ち寄り評価をしあったり、展示会へ向けてのミーティングも行われる。展示会は主に学校や顧問の儀間先生のアトリエで行われる。

コンテストにも意欲的に出品
「Google」のロゴコンテストで実績も

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「展示会やコンクールの締め切り前はちょっと大変かも」と語る小宮山さん。しかし絵について話している時は真剣で描くことが好きなことが伝わってくる。

小さい頃から絵を描くことが大好きだった小宮山さんは中学の頃から活動していた。中学3年の頃インターネットの検索エンジンを運営をしている大手「Google」のコンテスト「Doodle 4 Google」のロゴコンテストに出品。2010年のテーマは「地球のなかまたち」。小宮山さんは「沖縄の命」というタイトルで大きながじゅまるの木の周囲にイリオモテヤマネコやヤンバルクイナなど、沖縄の絶滅危惧種を描いた。その作品が2万4千点余りの応募の中から10点の地区代表に選ばれた。「多くの人に沖縄の動物のことを知って欲しい」という思いを込めて描いたという。鮮やかな色彩の作品は色鉛筆とサインペンで力強く描かれている。また、昨年は『沖縄タイムスコンクール』で佳作を受賞。自由なテーマでの応募に小宮山さんは「夏の夜」をテーマに得意とするファンタジーな世界観のある絵を描いた。「テーマが自由だったので自分らしい作品が受賞したのは嬉しかった」と語った。

病気の子供達への
ボランティア活動

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「カメラマンってかっこいいじゃないですか!」という憧れで写真を撮るようになったという長嶺さん(左)と笹良さん(右) 楽しそうに写真について語ってくれた。

部活動の一環としてボランティア活動も行っている。琉大附属病院の小児科で入院している子供達と一緒に絵を描いたり、遊び相手になっている。「遊んであげてるというより、遊ばれている感じです(笑)」と部長の長嶺さんは言うがみんなそれが楽しい様子。クリスマスなどのイベント時期には一緒に飾り付けをする。ボランティア活動で今制作しているのが、手描きのイラストのトランプ。部員がそれぞれ得意とする個性豊かなイラストは、本格的だが見ているだけで楽しく子供達の喜ぶ姿が目に浮かぶ。部員同士の交換日記ではお題を出してテーマに沿った絵を描く練習をするなど部活ならではの練習も取り入れている。みんなで楽しく、これからも様々な活動 を通して作品のスキルアップを目指して行くのが目標。「今後は絵と写真のコラボレーションした作品作りも出来ればと思います」と語った。

profile

小宮山 紗代 Sayo komiyama
普通科3年。中学3年の頃には『Doodle 4 Google』中学生部門第5地区(九州地区)代表に。平成24年度は『沖縄タイムスコンクール』で佳作に入賞。

長嶺 凜子 Rinko Nagamine
普通科3年、美術写真部、部長。「みんなで楽しくできればそれでいいです」と楽しそうに語る長嶺さんは写真での作品を制作している。

笹良 祐月 Yuzuki Sasara
普通科2年。美術写真部では写真の作品が中心。今年度から生徒会長を務める笹良さんは「美術写真部として生徒会で何かできれば」と話す。

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