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[糸満高校]食べてもらえるのが嬉しい! その積み重ねが 「高校生朝ごはんコンテスト」最優秀賞

2020年02月14日

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シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
●糸満高等学校 金城 楓さん

おじいちゃんのために朝ごはんを作ったら、
「美味しい!」って元気になって。
それを見たおばあちゃんがもっと元気になって(笑)

食べてもらえるのが嬉しい!
その積み重ねが
「高校生朝ごはんコンテスト」最優秀賞に

糸満高校2年生の金城楓さんは、ごく普通の女子高校生…しかしひとたびエプロンをまとえば凛と風格を帯びる。それもそのはず、料理コンテストで日本一に輝くほど腕前の持ち主なのだから。

料理コンテストデビューは
小学2年生! 母親と一緒に入賞!

今でこそ数々の料理コンテストで腕を振るう楓さんだが、初めての参加は小学2年生時に開催された「全国親子クッキングコンテスト」だという。お母さんと共にエントリーし、九州大会準優勝を果たす。鮭のムニエルや具沢山スープなど、大人でもハードルの高いメニューをこなしている。聞くと3歳の頃から台所に立ち、お手伝いをしていたのだから納得。同級生たちからも「料理の英才教育を受けてズルい!」とのツッコミも入るほど(笑)。一方、両親が共働きだったため遊ぶ時間も少なく、「台所は大切なコミュニケーションの場所でした」と振り返る。料理が日常だった楓さんは、コンテストを通じて「食べてもらい評価されること」にも楽しさを見出す。こうして、メキメキと腕を上げ、沖縄・九州そして全国大会とチャレンジの場を広げていく。本人曰く「とっても負けず嫌い」との事、「全国大会で、2位だったことが、とても悔しかった!」とアスリート顔負けの気概もみせる。

進学して管理栄養士になり、
家族でお店を出すのが夢!

そうして迎えたのが「第11回高校生朝ごはんコンテスト」。薄味でバランスよい朝ごはんをテーマに、全国26校197作品の頂点を目指す。会場である岐阜女子大学で、そのレベルの高さを目の当たり。さすがに焦りを隠せなかったという。しかし培ってきた調理を心掛け、見事最優秀賞を勝ち取る。メニューはその名も「朝・しみ滋味・まごわやさしい朝ごはん」、大好きな祖父母にも美味しく食べてほしいというコンセプトが評価され、「ほっこりとした料理で大変美味しかった」と審査委員も舌鼓を打つ。ちなみに持参した包丁は「ハットリ・キッズ食育クッキングコンテスト」で準優勝した際の賞品だとの事、一つ一つのキャリアが彼女の糧になっている。そんな楓さんの次なる夢は、大学に進学し管理栄養士になること。糸満高校での勉学にも笑顔で励んでいる。そしてその夢には続きがある…「ゆくゆくは家族でお店を出したい!」。彼女の料理を口にする日も遠くない。

 
優しく彩鮮やかな「朝・しみ滋味・まごわやさしい朝ごはん」も、このレシピから生まれた。
「もっとたくさんの人に喜んでもらいたい!」最優秀賞に輝いた表彰状と一緒にガッツポーズ

 

profile
金城 楓 Kaede Kinjo
糸満高校2年生。小学2年生の時初めて料理コンテストに参加。沖縄・九州・全国と活躍の場を広げ、岐阜女子大学主催の「高校生朝ごはんコンテスト」で最優秀賞に輝く。その他コンテスト入賞多数。

【実績】
● 第5回 全国親子クッキングコンテスト 九州大会準優勝
● 第8回 オレンジページ ジュニア料理選手権 優秀賞
● 第11回 高校生朝ごはんコンテスト 最優秀賞