シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
●向陽高等学校 科学の甲子園 沖縄県代表
理数系に強い8人が向陽高校の歴史を塗り替え!
チームワークで難解な筆記・実技競技に挑み、
県予選を通過して、全国大会へ出場!!
沖縄科学グランプリ(県予選)に
初年度から連続8回出場!
頭をフル回転させ初めて掴んだ“優勝”
成績優秀なメンバーが集結して、
県予選、全国大会に挑戦!
沖縄科学グランプリに初年度から8年連続出場し、初の優勝に輝いた向陽高校。歴代先輩から繋いだバトンを最高のカタチで収め、全国大会へと出場した。成績優秀なメンバーで構成された理系科目のエキスパートとして大会に出場したのは、宮城くんら8人。県予選、全国大会の話を伺った。「県予選では筆記(物理、化学、生物、地学、数学、情報)と実技競技があって各教科担当を決めるんですが、全員で一斉に問題を解き始めるので誰と相談してもよくて、全員で解決するチームワークも大事になってきます。大会に出るまでの準備期間も短かったので優勝できてびっくりで、全国大会では、自分たちの力をどれだけ発揮できるか試せるのも楽しみでした」(宮城くん)。
県予選からさらに強くなった絆
全力で筆記と実技競技に挑む!
全国大会は埼玉県で開催。3泊4日、仲間とともに充実した日々を過ごした。過去問などを解いて準備をしていたものの、全国大会ともなるとさらに難問に。「私は地学担当だったんですが、地学といってもほかの理系分野の知識がないと解けない問題もあって、みんなで力を合わせながら問題を解きました。難しかったです」(東盛さん)。「実技競技担当だったんですが、実験では充実した器具を使えたのも楽しかったし、筆記や競技だけではなく、県外の高校生との交流の場も設けられていて、ご当地のお土産を交換したりもしました」。実技競技には、予定外のエピソードも。実技競技のテーマ『ジャイロ効果を使って30m走らせろ』に必要なジャイロ(駒が倒れない力を利用して長く走る自転車)の設計図をホテルに忘れてしまうハプニングもあったのだとか。「ジャイロはモーターのスイッチを入れた時点で走らないといけなくて(手を離したらジャイロが立っている状態)、苦労して試作を作りました。それなのに、設計図を忘れてしまって。でも、先生と取りに帰る時間があって、ジャイロも完成させることができました」(大城くん)。最初はメンバーのまとまりも悪かったが、徐々に打ち解け、いまでは絆も深いという。次に続く後輩には、しっかり準備をして、県予選、全国大会に挑んでほしいと先輩全員からエールをもらった。
東盛 早恵 Sae Higashimori
理数科3年。ハンドボール部。大会で地学担当。「大会では自分の意見を持っている人が多くて、凝り固まっていた価値観とかが広がりました」。
宮城 誓 Chikai Miyagi
理数科3年。テニス部。大会で実技担当。「多角的なモノの考え方、見方が大事だと気付き、自分の意見を主張することの大切さなどを学びました」。
大城 瑛生 Eisho Oshiro
普通科3年。軽音楽部。大会で実技競技担当。「もしかして変わるかもしれないけど……、将来は航空管制官になりたいと思っています」。
【実績】
● 第8回沖縄科学グランプリ(第8回科学の甲子園沖縄県予選)優勝