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[真和志高校]短歌を詠んだり絵を描いたり、色んな形で自分の感情を表現

2019年01月28日

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シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
●真和志高等学校 廣井 陽一さん

小学校6年生から詠み始めた短歌で、
第21回全国高校生
創作コンテスト<短歌の部>入選!

もっと自由に創作したい!
と選んだ真和志高校。
短歌、絵、小説と様々な形で表現し続ける。

課題で応募したコンクール。
結果は思いがけない入選!

「校舎を出て初めて気付く時雨には僕の心が溶けていたんだ」
廣井さんはこの短歌で第21回全国高校生創作コンテスト〈短歌の部〉にて見事入選を果たした。1年生の夏休みに、国語の授業の課題として応募したコンクール。入選したことを担任の先生から聞いた時は、「まさか入選するとは思っていなかった。驚いたけど嬉しかったです」と語る廣井さん。短歌を詠む時はもっぱら休日が多い。「のんびりしていると、浮かび上がってくる過去の出来事。その記憶を整理するため、言葉として書き留めています。短歌を詠む時は、その言葉たちを繋げて、足りなければ新しく作り、推敲して一首を作り上げます。コンクールで入選した短歌は、中学生時代に感じた憂鬱な気持ちを言葉に書き残しておいたものから生まれました」と語ってくれた。廣井さんは創作することが好きで、中学生時代は美術部に所属していた。短歌以外にも絵を描いたり、粘土を使用した立体作品を作り、県大会で優秀賞をもらったこともあったそうだ。

もっと自由に創作がしたい!
進学先は迷うことなく
真和志高校を選んだ。

短歌を詠んだり絵を描いたり、色んな形で自分の感情を表現してきた廣井さん。進学先はもっと自由に創作が出来る場所がいいと考え、真っ先に頭に浮かんだのが真和志高校だった。廣井さんの選んだクリエイティブアーツコースには6名の美術専門の先生がいて、芸術に関わる授業が充実している。1年生では絵・写真・陶芸の3軸を中心に、幅広く芸術について学び、2年生からは自分の進路や興味に合わせて、より専門性の高い授業を受けることができる。単位制を導入しているので、生徒自身が学びたい授業を自由に選んでカリキュラムを組むことができるのも大きな魅力のひとつだ。現在、廣井さんが力を入れている授業は漫画の描き方だと言う。描き方の基礎を学んだ後、応用として、各自作品を制作する。廣井さんは4コマ漫画を描き終えて、今は8ページ漫画を描いているそうだ。将来の夢を尋ねると、「県外に出て、色々経験したいと思っています。声優になって、声で表現することにも興味があります。」と話してくれた廣井さん。最近は小説も書くという彼が、これからどんな形で自分を表現していくのかとても楽しみだ。

廣井さんは良い言葉を思い付くとメモに書いたりスマホに残すようにしている。その言葉たちを集めて短歌にする。
真和志高校のいいところは自由な校風だと廣井さんは言う。私服での通学もその表れのように思う。

 


profile
廣井 陽一 Youichi Hiroi
クリエイティブアーツコース 2年。第21回全国高校生。創作コンテスト〈短歌の部〉入選。小学6年生の時に授業で短歌に触れ、それ以降趣味の一つとなった。