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[西原高校]目標は女子野球の日本代表。唯一の女子部員として奮闘する金城 妃月さん

2017年07月30日

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シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
●西原高等学校 野球部 金城 妃月さん

2017夏_高校力_西原メイン

目標は女子野球の日本代表になること。
唯一の女子部員として選手をサポートしながら
部活動とクラブチームでの練習に励む。

夢中になってボールを追いかけた小学校時代。
野球の楽しさが忘れられず高校の野球部に入部を決意。

もっと野球が上手くなりたい。中学のブランクを練習量で取り戻す。

野球好きだったおじいちゃんの影響で野球が大好きになったという金城さん。小学校の学校帰りには毎日のように友達と公園で野球をしていたと語る。「友達とボールを遠くに飛ばしたりすることが単純に楽しくて、友達に誘われて小学校の野球チームに入部しました。中学校ではバスケ部に入りましたが、高校で野球部に入って、毎日練習すればもっと野球が上手くなると思って、野球部に入部することを決めました」。現在は特別進学コースでの勉強と部活、週1回の女子軟式野球チーム”ティーダバル”での練習に励み、忙しい毎日を送っている。「男子に混じっての練習は、足の速さや体力の違いを感じますが、ひとつひとつの練習のなかで自分なりの目標を設定して、それをクリアするように心がけています。高校の硬式野球の試合には女子部員が試合に出場することができないので、部活では練習の補助や応援など、選手に近い立場でメンバーをサポートすることが自分の役割だと思っています」。

練習や試合で見つけた課題。
基礎から鍛え直して技術を磨きたい。

県内唯一の女子軟式野球チーム”ティーダバル”には、中学生から社会人まで20名が在籍。金城さんは昨年の10月から練習に参加している。「一戦一戦、勝利を重ねることがチームで掲げている目標です。遠征で全国レベルの選手と一緒に練習をしたとき、自分のレベルはまだまだだと感じました。全国には強い選手がたくさんいる。そこで結果を出すために、きちんと基礎から鍛え直すことが必要だと思っています。高校の部活での目標は、やはり仲間と一緒に甲子園に出場することです」。金城さんが野球を続ける原動力になっているのは、高校やクラブチームの仲間の存在と入部当初から続けている部活の顧問との”交換ノート”だと言う。「交換ノートでは1日のスケジュールや感じたことをノートに書いて先生に提出しています。励ましや課題提示など、先生からの助言がとても嬉しいです」。高校卒業後は野球が続けられる学校に進学し、女子野球日本代表になることが将来の目標だと話す金城さん。大きな目標のために、高いレベルの環境に身を置いていたいと話してくれた。

2017夏_高校力_西原_サブ2
西原高校野球部の応援練習の様子。大所帯の野球部では、試合に出場できるメンバーになるのも狭き門だ。
2017夏_高校力_西原_サブ1
「今まで野球を辞めたいと思ったこともあったが、やると決めたことなのでやってきた。仲間や家族の存在が大きいです」。


profile
金城 妃 Kizuki Kinjo
普通科特別進学コース3年。100名近くが在籍する野球部唯一の女子部員として活躍。県内の女子軟式野球チーム「ティーダバル」にも所属し、日々野球の練習に打ち込んでいる。将来の夢は女子野球の日本代表になること。