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[豊見城高校]これからまだまだ強くなりたいと励む大城良太くん

2017年01月30日

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シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
●豊見城高等学校 大城 良太くん(ウエイトリフティング部)

2017春_豊見城0022

interview

自己新記録が出たときの達成感が
ウエイトリフティングの魅力。
オリンピック出場を目指して日々練習を積む

体の変化や記録が目に見えてわかることが
競技を続けるモチベーション
これからまだまだ強くなりたい

小学生のころ、初めて生で見たウエイトリフティング競技。自分の体重の倍以上の重量を挙げる選手を見たことが競技に興味を持つきっかけだった。「中学では野球をしていましたが、違う競技をやってみたいと思ったときに頭に浮かんだのがウエイトリフティングでした」。オリンピック選手を輩出している豊見城高校のウエイトリフティング部。大城くんはここで練習が積みたいと、同校への進学を決めた。「入部当初は練習がとてもきつかったです。でも、筋トレやフォームの練習を重ねるごとに自分が挙げられる記録も上がっていきました。数字ではっきりと成果がわかることが面白くて、どんどん競技に魅せられていきました」。

怪我で練習ができない時期の
体力づくりが強さの源に

入部から7か月経った1年の11月、大城くんは疲労骨折を起こしてしまう。「体がまだ充分に出来上がっていなかったことが原因だったと思います。11月から2年の9月までの怪我をしている期間は、自分ができる範囲のメニューをやって、重い重量が挙げられる基礎体力づくりを行いました。大事な試合には出ていましたが、みんなと別メニューをしているときは歯がゆい気持ちもありました」。しかし、その体力づくりが功を奏し、怪我から復帰した1か月後に開催された国体でスナッチ1位、ジャーク2位となり、華々しい復活を遂げることができた。

大学でさらに体をつくって
将来はオリンピックに出場したい

高校入学当初の53kgから約13kg増量した大城くん。大学では77kg級に出場できる選手になりたいと話す。「今現在、記録が伸び悩んでいる時期です。今の体重のままでは限界があるので体重を増やして、もっと重い重量に挑戦したいと思っています。直近の目標は、3月開催の全日本ジュニア大会で満足のいく結果を出すこと。まだまだ成長段階なので、大学でさらに体をつくり、実績を積んで2024年のオリンピックに出場したいです」。高校から始めたウエイトリフティング。指導者と部員に支えられ、世界へと夢を馳せるまでに成長した。「たった1kgでも、昨日より重いものが挙げられたことが明確にわかる分達成感も大きい。この達成感を糧に、これからも競技を続けていきたいです」。

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「試合前の調整計算などもやってくれる顧問の大城先生の存在がとても心強いです。先生がいるから競技に専念できています」
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昨年10月開催の岩手国体では、スナッチ108kg、ジャーク132kgを記録し、トータルを含め3種目で優勝


profile
大城 良太 Ryota Oshiro
普通科3年。昨年10月に行われた岩手国体で見事全国1位に。自己ベストはスナッチ114kg、ジャーク139kg。

【実績】
● 第71回国民体育大会 ウエイトリフティング競技 優勝