シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
●那覇西高等学校 女子水球部
「県内初! 高校女子水球部」
部員は全て1年生、ドラマのようでなくても
九州大会での初勝利を目指す
泳ぐこと以上に6分間浮かぶこと
最終目標は全国大会出場!
初めて足の届かないプールで泳いだときは「溺れる!」と思うほど浮いている事が出来ずに試合がとても困難だったという。テレビドラマがきっかけで始まった女子水球部。部員全員が1年生というとにかくできたてホヤホヤの部活動だが、水上の格闘技と言われる水球を部として立ち上げるまでのエピソードを、部長の瀬島さんと副部長の東上里さんに聞いた。
最後まで粘りゴールを決める
本当の仲間の良さを知った
事の始まりは、高校に入学し部活動をしてなかった東上里さんに男子水球部の顧問から「女子もやってみない?」と声がかかり、男子水球部の見学へ。ちょうど水球のドラマを見ていた事から「やってみよう」と思い立ったと言う。初めはメンバーが足りず、男子水球部のマネージャーに声をかけてみたり、友達同士で声を掛け合い苦労して部員を集めたこともあり、仲間の絆を大切にしている。2015年9月に立ち上がったばかりの女子水球部は県内でも初。そのため練習相手は男子水球部か小学生のクラブチームだ。とにかく今は積極的に練習試合を行いながら水に慣れる事を心がける。「練習をしても、みんなに追いつけず落ち込む事もあったけど、みんなが励ましてくれたから今は楽しく部活ができている」と部長の瀬島さん。ひとりでも抜けてしまうと試合にならない。だからこそ仲間との連携が大切だと語る。
まずは九州大会での一勝
いま自分達に出来る事を
当面の目標は九州大会での一勝だが、大会となると2年生を含むチームと戦う事になるため苦戦を強いられるのは必至。しかし胸を借りるつもりで挑み今後のチーム作りに役立てるつもりだ。そして夢の全国大会出場の足がかりとしたい。1月には九州大会が控えている。後悔しないように、そして監督の期待に応える事が出来るように練習を積んで結果を残したいと、熱い想いを語ってくれた。まだまだ始まったばかりのチームだからこそ、今自分達に出来る事を一生懸命やり遂げたい。また、部長の瀬島さんは「試合での実績を積んで、来年度は新入部員が増えてくれると良いな」と、共に切磋琢磨できる部員も期待している。女子の水球は、県内だとまだマイナーなスポーツだ。自分達の活躍により、水球女子が増えて県内でも試合が出来るようになればと笑顔で語る。彼女たちの熱い想いと今後の活躍に期待だ。
瀬島 ひびき Hibiki Sejima
普通科1年 女子水球部部長
中学のときはバスケ部、同級生から誘われて始めた水球。初めて足の届かないプールに入ったとき溺れそうになりびっくり。水に慣れることからが練習だったが切磋琢磨しながら後悔しないように一生懸命練習に励みたい。
東上里 桃 Momo Higashiuesato
ドラマがきっかけで水球のことを知り男子水球部があったことも重なって好奇心から同級生に声をかけあって始まった。何もかもが初めてだらけでもみんなで乗り越えてきた。これからもっと部員を増やしていきたい。
【実績】
●平成27年度 沖縄県新人体育大会 水球競技 エキシビジョンマッチ出場
●平成27年度 第16回 OKINAWA CUP出場