HOME  >   沖縄の高校力   >  沖縄のリアル弱虫ペダル!世界を舞台に戦う高校生

沖縄のリアル弱虫ペダル!世界を舞台に戦う高校生

2016年02月09日

LINEで送る

シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
●与勝高等学校・普天間高等学校 自転車競技部

2016_与勝普天間メイン
左:成海 大聖 右:當原 隼人

interview

世界を舞台に戦うスプリンター目指し
プロとしての道をまっすぐに進む!!!

目指すは全日本、インターハイで1位!
常に目標を掲げて練習あるのみ

最近、自転車競技を題材にした漫画のおかげで注目を浴びているスポーツだが、その魅力は「とにかく走っている事が好きだし気持ち良い」と二人とも同意見だ。練習を重ねてきて感じている事、今後の目標も含め聞いた。

あの時の悔しい思いを
次のステージに向けて

當原くんは高校から自転車競技を始めたのにも関わらず、日本代表選手として海外遠征にも参加する実力者だ。ドイツ・スイス・カナダの3カ国でレースに出場した際の事を「とにかく海外の選手は高校生とは思えない走りで、体格もメンタルもスゴイ!」と振り返る。カナダでは長丁場のレースだった事と、食事が合わず体調を崩してしまい6日間のうち2日目でリタイアし悔しい思いをした。そのため、遠征から帰ってきた時から練習メニューや意識の持ち方が大きく変化したという。普段から食事に気を使い、先輩選手からアドバイスをもらいながら筋肉の使い方を変化させたり、大会時にコンディションがピークに来るよう調整するなど工夫した。「今後は海外へ出ても通用する身体作りをしたい」と次のステージを睨んでいる。

バトンを繋ぎ進んで行く
大きく動き出すプロへの道

小学生の時から自転車競技をしている成海くんは、ツールドおきなわの中学生大会へ出場し、中学3年の時に見事優勝。実は過去2回大会ではゴール目前で落車、リタイアした経験が。中学生最後となる大会では、レース中の駆け引きやゴール前のスプリントなど、イメージ通りのレース展開に運ぶ事ができ、これまでの悔しい想いや努力した成果が発揮出来てとても嬉しかったと振り返る。彼にとって渾身のレースが出来たようだ。今は當原くんの後を追うように、来年度のジュニア強化指定選手として指名されている成海くん。先輩から後輩へと、バトンを繋ぎ新たなステップを踏み出している彼らの熱い想いは、まだまだ続いて行く。當原くんは高校卒業後、日体大へ進学しプロとしての道を切り開こうとしている。さらに成海くんは、すでに自転車メーカーとのスポンサー契約もしている。二人に目標としている選手を聞くと「県出身の新城幸也選手」と声を揃える。共に練習をした事もあるという彼のように、二人が本場ヨーロッパでプロとして活躍する日はそう遠くないはずだ。

2016_与勝普天間右上
海中道路がいつものロードワークの場所。颯爽と駆け抜けるこの姿を今度は世界大会の映像で見たい。
2016_与勝普天間左下
常に二人での練習が主で先輩後輩としてお互いに刺激しあっている。


profile
成海 大聖 Taisei Narumi
普天間高校 普通科1年。小学校2年の時からトライアスロンをしていて得意だった自転車に限定。以降自転車競技を続け来年度はJCFジュニア強化指定選手として當原選手から引き継ぐ。
【実績】
●第19回全日本自転車競技選手権大会 U17+15 4位
●平成27年全国高等学校総合体育大会 4km速度競技 7位
●平成27年全九州高等学校 総合体育大会 4km速度競技 3位

當原 隼人 Hayato Toubaru
与勝高校 普通科3年。競技を始めたのは、たまたま購入した漫画が自転車競技の漫画で興味を持ち入部したのがきっかけ。
【実績】
●平成27年全国高等学校総合体育大会 自転車競技大会ポイントレース 5位
●平成26年全九州高等学校体育大会 スクラッチ 優勝
●平成27年全九州高等学校体育大会 ロードレース 5位
●2015年UCIジュニアネイションズカップ 日本代表
●2015年JCFジュニア強化指定選手