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周りの励ましで乗り越える|コザ高校

2016年02月08日

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シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
●コザ高校 卓球部

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手前左から仲座 創くん、伊志嶺 鷹啓くん、我部 彩香さん、玉城 このみさん

interview

本番で普段の力を出すために
練習時から試合を意識して集中し
自分のリズムを作るための工夫で勝利

LINEでつながる部員同士と監督
コミニュケーションの向上が試合成績の向上へ

県内では卓球強豪校であるコザ高校。男女、個人ともに好成績を誇るコザ高校だがその強さは良好な部員同士の連携にあるようだ。ここ何年かの間にこれほどまで強くなったのには、とにかく仲が良いことだという。毎日の練習の総括を部員と監督でLINEを使って共有し、試合前にはカウントダウンを始める。他人だから見えることと自分だからわかることを客観的に知ることで日々の練習に活かしている男女部長を含む4人に話を聞いてみた。

プレッシャーに押しつぶされそうなとき、
周りの励ましで乗り越えることができた

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とにかく仲良しな部員同士の会話はボケとツッコミを交えながら楽しく取材に応じてくれました

「プレーが上手くいかなくてスランプになった時や、特に辛かったのは部長としてみんなをまとめていく自信がなくなってしまった時でした。」と涙ながら語るのは女子部長の我部さん。監督に相談しながら乗り越えた今だからこそ話すことができるという。また「逆転負けが続いてとても辛かったです。」と話すのは女子のエース玉城さん。「卓球を辞めたいと思ったけど、周りの励ましで逃げずに優勝できたときは、嬉しくてもっと頑張ってもう一度この喜びを味わいたいと思いました。」と笑顔。「とにかく男女の部員同士仲がいいんです! 部活始めたときはそれが衝撃でした!」と我部さん。コザ高卓球部は仲が良い。まったく別の中学から入学してきた部員だが違和感を感じさせない。ムードメーカー的存在の仲座くんは「だいたいゲームカウント2対2で最終戦が回ってくるんだよ」と苦笑いながらも、だからこそ負けたくないから練習に励むという。互いの短所と長所を知っているからこそ励まし方もそれぞれ。

ナショナルチームとの合同練習が
練習への意欲の原動力になった

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高速で同じ位置へ正確にラリーを続ける。練習時は楽しくはあっても真剣な眼差でボールを追う

「サーブやスマッシュももちろんですが、全部が違いました」。と目を輝かせながら話てくれたのは男子部長の伊志嶺くん。一球毎の球質の違いに驚き自分の弱さを知ったことでさらなる練習意欲に変わった。日頃の練習はサーブ、フットワーク、ラリーなど単調だがその精度の違いを知ることができたのはとても大きかったという。我部さんは「練習相手が良き友でありライバルでもあります。」と笑顔で話す。個人戦においては、時には同士討ちが起こってしまうこともある。「勝ち方を忘れてしまうこともあった」と伊志嶺くんは振り返り連敗したときに「自分はまだ弱い」と自覚したときから先輩にアドバイスをもらったりしたという。女子卓球部はこの2年の間に躍進し続けていて県大会では連勝中。今後は全国大会にも出場し部員全員のベスト8入りを目指す。今年のインターハイでは男女6冠を目指し、国体強化選手への選出も含め、さらなるレベルアップが期待されるコザ高卓球部。今後の活躍に注目したい。

profile
伊志嶺 鷹啓 Takahiro Ishimine
普通科3年
親がコザ高卓球部の指導をしていたことと、兄も卓球をしていたこともあり、練習を見学していて自然に始めていた。

我部 彩香 Ayaka Gabe
普通科3年
責任感が強く何事にも真剣。真剣に自分と向き合ってくれる先輩や先生の存在があったからこそ今があると思う。成長できたのも周りのお陰だと話す。

仲座 創 Hajime Nakaza
普通科3年
ムードメーカー的存在。とにかく負けることが嫌で練習に打ち込む。時には練習の厳しさに心が折れそうになりながらも、先輩たちと相談しながら乗り越えてきた。

玉城 このみ Konomi Tamaki
普通科3年
卓球がしたくて中学を県外で過ごした経験あり。とにかく卓球が大好き。

【実績】
●第38回新報旗争奪総合卓球団体選手権大会優勝【女子】29年ぶり2度目
●第55回タイムス杯争奪総合個人卓球選手権大会3位【男女】
●平成26年度全日本卓球選手権大会(一般)県予選優勝 【玉城】