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「心に感動を気持ちはひとつ!」|小禄高校

2015年07月10日

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シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
●小禄高校 吹奏楽部

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手前左:宮城 文香さん/手前真ん中:東 珠緒さん/手前右:仲宗根 麻土香さん

interview

「心に感動を気持ちはひとつ!」をテーマに
明るく個性あふれる部員で大会に向けて
日々の練習に励み学校行事や地域イベントに積極的に参加

一致するからマーチング
思いが一つだから音が響く吹奏楽の醍醐味

小禄高校吹奏楽部は県内でも大会上位入賞常連校。那覇マラソン大会時のパレード、応援演奏も手がけるなど地域活動にも積極的に参加し、その演奏を耳にした県民は多い。伝統ある吹奏楽部ともなると大所帯。それをまとめる部長の東珠緒さん、副部長の仲宗根麻土香さん、宮城文香さんの三人に話を聞いてみた。

憧れの先輩たちと同じ舞台に立てる喜び、
周りへの感謝の気持ちが大切

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部長を中心に副部長が支え合い活動を円滑にすすめる、ひとり一人に気を配ることのできるように心がけている

演奏技術が追いつかず、なかなか上達できないでいる自分に「小さな積み重ねが大きなものになる」と先輩から声をかけられ、そこから「毎日小さな目標を立てるようになった」という宮城さん。カラーガード担当の仲宗根さんは「初めての大会出場で、憧れだった先輩たちと同じ舞台に立ててる自分が嬉しく誇りに思えた。自分の役割は演技で演奏者を盛り上げること」と語る。「社会人になったときにも役立つだろうと思えるほど挨拶などの基本的なことから、打ち込んでいる練習そのものが自分の成長に繋がっていることが多い」と話してくれたのは部長の東さん。ひとり一人に与えられた役割を果たすことで大きな結果が得られることと、周りへの感謝の気持ちを忘れず部活に励む部員のみなさん。取材中も持ち前のチームワークで統制のとれた動きは体育会系そのもの。信頼の中にある上下関係が一致したチームを作り上げているのが印象的だ。

笑顔コールでモチベーションアップ、
まるで体育界系並の部活内容

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気持ちの込もった音は心と体に響き渡る。厳しい練習の後には充実感と感謝が溢れている

「基礎体力をつけるために筋トレなどのメニューもこなすが、入部してびっくりしたのは声のでかさだった」と東さん。大会が近づいても同じ失敗を繰り返してしまい思うような演奏ができなかったり、練習がハード過ぎて心が折れそうになることもある。そんな時は部員みんなで行う「笑顔コール」でモチベーションを上げ、とにかく笑顔で部活。「辛いこともたくさんあるけど、それを乗り越えたときの達成感と喜びが励みになる。辛い練習もまたがんばれる」と語る。そしてなによりも聞いてくれた観客から「ありがとう」の言葉と同時に笑顔をいただけると「もっとこの感動を演奏することで届けたい」と思えるという。その感謝の心が原動力となって部員全員の活動を支えている。「進学したり社会に出た時に、今よりも広い視野で見渡せるようになっているはず」と部活動を通しての希望を語る三人。小禄高校吹奏楽部の部員であることの誇りと自信、そして感謝の気持ちがさらなる演奏や大会へのモチベーションに繋がる。「私たちのモットーである“心に感動を気持ちは一つ”の思いを音楽にして多くの人に届けたい」と力強く語ってくれた。

profile
東 珠緒 Tamao Azuma
普通科3年 吹奏楽部部長
尊敬していた先輩が吹奏楽部で活動している姿を見て始めた部活。憧れの先輩が部長としてモチベーションアップのために常に全体を見渡して〝笑顔コール〟で部員を盛り上げていたことを思い出しながら、部長としての役割を果たしていきたい。

宮城 文香 Fumika Miyagi
普通科3年 吹奏楽部副部長
小学生のときから吹奏楽をやっていて高校でも吹奏楽部に入部。マーチングというやりがいのある部活動ができることを誇りにおもう。副部長として部員への気配りを心がけたい。

仲宗根 麻土香 Madoka Nakasone
普通科3年 吹奏楽部副部長
中学生の頃吹奏楽の大会に同校が出場していてその演奏に心を打たれて入部。副部長として部長をサポートしながらカラーリードとして部員全体に元気を与えていける存在になりたい。

【実績】
●第54回 沖縄県吹奏楽コンクール 金賞
●第32回 九州マーチングコンテスト 銀賞
●第27回 マーチング・イン・オキナワ 金賞