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自信のロボットで見事優勝! | 名護商工高校

2013年12月26日

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シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
名護商工高等学校 生産システム科 課題研究班&機械工作部

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1列目/左:東江 颯志(2年) 右:国場 太一(2年)
2列目/左から:仲宗根 淳(3年) 前田 拓巳(3年) 崎原 京佳(3年) 山城 彪(3年)
3列目/左から:金城 司(2年) 仲地 広貴(3年) 松田 翔太(3年)

interview

3年間で学んだ技術や知識を生かし
新たなシステムを採用したロボットが県の競技大会で優勝!

県外の厚い壁に実力の差を実感した全国大会、多くのことを学ぶことができました!

名護商業高校と北部工業高校が統合され、2007年に新しく開校した名護商工高校。
生産システム科では、工業の機械や制御の分野における知識・技術の基礎から応用まで習得し、工業発展に寄与する能力を育成している。3年間で学んだ知識と技術の集大成として、課題研究班の3年生9人と機械工作部の2年生3人は、ロボット競技大会に自作のロボットを出品。ロボット作りの苦労と楽しさを3年生の仲宗根くん、仲地くん、崎原さんに聞いた。

アイデアを出し合って協力
自信のロボットで見事優勝!

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夏休みも毎日学校へ通い、ロボット作りに励んだみなさん。何度も失敗を繰り返しては作り直し、その苦労話は尽きない。

ロボット競技大会は、決められたコース内にあるハシゴや鉄棒など、さまざまな障害を乗り越えてロボットがゴールへ進む速さや技術を競う大会。コース作りやロボット作りもすべて自分たちの手で行う。失敗したところは、みんなで知恵を出し合って作り直し、何度もテストを重ねて改良した。自信のアイデアは歯車を使ってパイプの障害を乗り越えるところ。ロボットが自分で動いて、制限時間内に次のポイントへ進む自立型でなければいけないため、正確かつ素早く移動できることが重要だ。「コースの下に黒い線が描かれているので、他校ではそれをセンサーで読み取ってマイコンで動きをコントロールすることが多いですが、私たちはリミットスイッチで読み取ってPLCで動きをコントロールするシステムを使いました」と仲地君。PLCとはプログラマブルロジックコントローラーの略で、あらかじめコンピュータに打ち込んだプログラムに定められた順序や条件などに従って、機械の動きを制御する装置のこと。崎原さんは、「センサーは誤作動を起こすことも多いですが、私たちのシステムはそれが少なく、メンテナンスしやすいのも魅力。」と、採用した理由を話す。生産システム科課題研究班3年生のロボットは見事優勝!生産システム科機械工作部2年生のロボットも準優勝に輝いた。


同じ目標に向かって頑張り
全国へ行けたことが楽しい思い出

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障害を乗り越えるときにバランスを崩してしまうため、最初は1つだった歯車を2つに増やした。うまく操作できるかも勝負の決め手。

県大会を勝ち抜いた名護商工高校は、愛知県で行われた第21回全国高等学校ロボット競技大会へ出場。全国から強豪150校が集まるレベルの高い大会だ。「全国ではボロ負けでした。子機が動かなくなってしまって…」と残念そうな仲宗根くん。「全国は別格」「技術が高すぎて、自分たちにはたぶん真似ができない」と口をそろえる3人。しかし、全国の高いレベルに触れたことは、チームのみんなにとってもいい刺激になったようだ。
「1・2年生の頃はみんなで協力して何かをやるということはなかったけれど、3年生になって、同じ目標を持って頑張れたことがうれしかったです。すべてやり切りました!」清々しそうに話す崎原さん。「高校生活の一番の思い出は、県大会で優勝できたこと」と、最後に笑顔を見せてくれた3人だった。

profile

仲宗根 淳 Jun Nakasone
生産システム科課題研究班3年。
大会会場までの移動で、ロボットの線が切れたこともあったそう。
卒業後は那覇空港でグランドハンドリングとして働く。

仲地 広貴 Hirotaka Nakachi
生産システム科課題研究班3年。
全国大会で県外チームのレベルの高さに驚かされたが、愛知県に旅行できたことがとても楽しかったと話す。

崎原 京佳 Kyoka Sakihara
生産システム科課題研究班3年。
もともとは興味がなかったそうだが、高校に入って初めてロボット作りを体験し、高校生活を満喫。

【2013年度の実績】
●第20回 沖縄県高等学校ロボット競技大会 アイディアロボット部門 優勝
●第20回 沖縄県高等学校ロボット競技大会 アイディアロボット部門 準優勝
●第20回 沖縄県高等学校ロボット競技大会 教育長賞

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