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全員で作り上げた創作ダンス 那覇高等学校

2013年02月19日

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シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
那覇高等学校 ダンス部

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(上段)1段目左から:天久 ゆうか(2年)/玉城 小都(2年)/東風平 小夏(2年)/上江洲 達怜(2年)/松永 麻莉亜(2年)/奥村 錦(2年)/名嘉眞 悠衣(2年)/新里 優利(3年)
2段目左から:金城 愛花(3年)/平敷 千汐(3年)/湧田 琴音(3年)/宇地原 結(3年)/山原 紳太郎(2年)
3段目左から:山城 杏菜(2年)/山川 古都乃(2年)/高良 佳美(3年)/小波津 有佳(3年)
4段目左から:仲間 仁維菜(3年)/浦崎 真希(3年)

interview

県大会で優勝し全国へ!
何度もディスカッションし全員で作り上げた創作ダンス

名門那覇校ダンス部の名にかけて全国大会入賞を目指し、全員でラストスパート!

「文武両道」をめざす那覇高校では、進学校として勉強はもちろん、部活動も盛んに行われている。その中でも、何度も県大会で優勝し、「那覇高校でダンスがしたい」と思って入学してくる子もいるほど、知名度が高い那覇高校ダンス部。今回は昨年度部長の仲間さん、今年度部長の山川さんに話を聞くことができた。

ダンスを通して
自分たちの思いを伝えたい

一生懸命な眼差しが印象的な仲間さん(左)とこれからのダンス部を支える新キャプテン山川さん(右)。

4月中旬、ダンス部が練習するスタジオを訪れると、そこには溢れんばかりの部員たちの姿があった。入学式も終わり、新1年生を交えての練習がスタート。2、3年生の部員が約30名、そして体験入部も含めた入部希望者の1年生が30名強。部長の仲間さんによると、「ダンス部に入部したくて那覇高校に入ってくる子も結構いるんです」。しかし、勉強との両立は大変で、通常の授業に課外補習、塾通いなど、理由はさまざまだが、辞めてしまう学生も半分くらいいるという。それゆえに残った部員の情熱は並大抵のものではない。そして、那覇高校では通常なら2年生修了時に部活は引退となってしまうが、全国大会に出場する3年生は、8月の大会まで部活を続けることが許可されている。高校に入学するまではほとんど全員がダンス経験はないという部員たち。週1回、プロのインストラクターが指導してくれるほかは、すべて自分たちでメニューを考え、練習を行っている。今年度部長の山川さんにダンスの魅力を尋ねると「言葉で話すことはあまり得意ではないんですけど、ダンスでだったら自分の思いを表現することができるんです。踊っている時は他のことを忘れて夢中になれるし」そう言ってはにかむ山川さんの後ろでうんうんと頷く部員たち、みな思いは同じようだ。

『欲望』がテーマの創作ダンスで
県大会優勝!そして全国へ

激しい練習風景は、まるでダンスバトルを見ているよう

昨年度の県大会でも優勝し、上位校の常連となっている那覇高校ダンス部。普段はヒップホップダンスが中心であるが、この大会だけは創作ダンスで出場するのが恒例となっている。今回のテーマは『欲望』。全員でノートに、それぞれの欲望を書き出し、何度もディスカッションを重ねてダンスを作り上げた。結果は見事に優勝。仲間さんは「まさか優勝できるとは思っていなかったのでびっくりしました。聞いた時は涙が止まらなくって」と話してくれた。8月には神戸で行われる全国大会にこの創作ダンス『欲望』で挑むことが決まっている。3年生はもちろん最後の大会、2年生にとっても次へのステップに繋がる重要な大会である。「那覇校ダンス部はまだ、全国大会では賞をとったことがないので、できれば優勝、そうじゃなくてもなにか賞をとれるような、インパクトのあるダンスをして行きたいと思います」

profile
 
仲間 仁維菜  Niina Nakama
普通科3年、昨年度ダンス部部長。頑張り屋さんで、チームのムードメーカー。「将来は人を笑顔にできるような人になりたいです。ダンスも続けていきたいです」

山川 古都乃 Kotono Yamakawa
普通科2年、今年度ダンス部部長。はにかんだ笑顔がキュートな山川さん。「言葉では伝えることが難しいことも、ダンスでなら自己表現できるところがダンスの魅力です」