シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
大育高等専修学校 島袋 真美さん 大城 孝江さん
上段左から:国吉真輝斗(2年)/伊波 佑弥(2年)/久田 翔太(3年)
中段左から:藤田 微花(2年)/吉長 由衣(2年)/金城 香織(2年)
下段左から:奥平 紗希(3年)/大城 孝江(3年)/島袋 真美(3年)
どんどん知識が増えれば、大人とも対等に話ができる
それが簿記・電卓の魅力です
2011年9月に東京で行われた「平成23年度全国簿記電卓競技大会」の団体競技(高等課程の部)で、簿記・電卓ともに優勝という快挙を成し遂げた大育高等専修学校チームのみなさん。今回は、その中から中心的メンバーである島袋真美さんと大城孝江さんに話を聞いた。
個人優勝よりも嬉しかった
団体優勝
「全国簿記電卓競技大会」とは簿記の知識と電卓による計算能力をそれぞれ競うもので、団体では各チーム5名までエントリーでき、チーム内の上位3名の合計点数によって順位が決まる大会である。今回はこの大会に大育高等専修学校からは簿記5名、電卓4名が参加した。このチーム、実は部活でも授業の成績による選抜メンバーでもなく、参加希望者の集まり。島袋さんと大城さんは昨年からのメンバーで今年が2回目の参加となる。大会を目指したきっかけを尋ねると、島袋さんは「先生に声をかけてもらったから」、大城さんは「以前から興味があってやってみたいと思っていたから」とみんな理由はバラバラのようだ。そんなメンバーたちが集まり、放課後一緒に練習したり、教え合いながら、大会にむけて準備を進めてきた。しかし、何もかも順調にいったというわけでもないという。島袋さんは「直前まで色々あって、みんなのことをうまくまとめられるかどうか不安だった。」と当時を振り返り、大城さんも「夜遅くまで残りながらみんなすごく頑張っていたんですけど、一時期成績が伸び悩んだことがあって、辞めたいって言いだしたメンバーもいたんです。でも、そんな時に、みんなで声を掛け合い、もう一度頑張ろうって励まし合って、絆が深まった気がしました。」結果、大会前には記録も随分と伸び、当日は心をひとつにして挑むことができたので、終わってみると「優勝」というすばらしい結果に。これを聞いた時、大城さんは涙がとまらなかったという。こちらのふたりはそれぞれ個人優勝、個人3位入賞という輝かしい記録も打ち出しているが、ふたりともが口々に「個人より団体での優勝の方がずっとずっと感動した」と話してくれた。
将来の夢は税理士!
今回の大会参加者全員に将来の夢を尋ねると「税理士」をめざすという答えがほとんど。「簿記電卓の魅力は、勉強すればするほど身につくし、知識が増えれば大人の人とも対等に話ができるようになる。大学に行ってもずっと続けていきたい」と大城さん。まだまだ学ばなければならないことも多いと思うが、初心を貫き、社会に貢献できるような税理士を目指して頑張ってほしい。
大城 孝江 Takae Oshiro
総合進学コース3年。平成23年度全国簿記電卓競技大会の簿記個人総合競技で第3位。卒業後は大学で政治経済を学び、法律にも詳しい税理士を目指している。
島袋 真美 Mami Shimabukuro
総合進学コース3年。電卓技能検定9段。平成23年度全国簿記電卓競技大会の電卓個人総合競技で優勝。大会参加チームのリーダーをつとめる。