全教科オールラウンドに教える小学校教諭
小学校において児童の教育と校内での安全、健康指導や社会生活の基礎を指導する小学校教諭。専任教員として音楽や体育などその分野だけを教える教員を採用する学校もありますが、一般的には小学校教諭は全科目を教えます。児童の個性を理解し、平等で冷静に指導する事が重要となります。
小学校教諭になるには?
文部科学大臣が認定した大学、短大または専門学校で所定の単位を取得し、小学校教諭の資格を取得する必要があります。免許には一種免許と二種免許があり、四年制大学では一種を取得できますが、二種免許は短大・専門学校での取得となります。その他にも幼稚園教諭育成課程の無い大学・短大の所定の単位を取得する事で免許を授与する事もできます。
教員免許取得後に、採用試験がある
教員免許取得後、公立の場合には、各都道府県などで実施されている教員採用候補者試験、私立の場合には、各小学校の教員採用試験を受験し、教員採用試験に合格すれば、小学校教諭として働くことができます。小学校教諭の採用数は、都市部が多く、地方が少ない傾向にあります。
小学校教諭受験者数
平成27年は小学校採用試験の受験者のうち、新卒が33.1%、既卒が66.9%でした。臨時教員として働きながら、試験を受ける人が多いため、既卒の割合が多い傾向にありますが、例年新卒者が採用される割合が高く、平成27年度の採用率は新卒者32.7%、既卒22.2%、全体25.7%でした。
全国平均比べ、沖縄県の採用倍率は高い傾向
平成27年の小学校教員受験者数は全国で55,834名、採用者数14,355名、倍率は3.9倍。沖縄県内の受験者数は1,482名、採用者数221名、倍率は6.7倍でした。沖縄県の小学校教員採用倍率は、例年全国平均よりも高い傾向にありますので、資格取得から採用試験を見据えた対策が必要です。
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