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音楽療法士

2010年10月23日

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音楽を通して心理療法を行うスペシャリスト

■音楽療法士とは
病気や障害を持つ人が音楽を聴いたり楽器を奏でることで、脈拍数や体温が変わるなど生理的変化が起こり、不安やうつ状態を和らげることで痛みを緩和する手助けになります。そのような音楽が持つ生理的・心理的な動きを応用して、意図的・計画的に行う治療プロセスを実践する仕事。高齢者、発達障害者、身体障害者、不登校児、幼児、薬物乱用者、高次脳機能障害者などが主な対象です。
音楽療法を福祉政策に取り入れる市町村も出てきていますが、まだまだ発展途上の段階で、看護師や介護福祉士、社会福祉士、臨床心理士、教員免許など、ニーズの高い資格を取得したうえで、併せて音楽療法士の資格を生かして活躍している例も多いです。けれども、最近では音楽療法を国家資格にしようという動きもあり、次第に音楽療法が認知され、将来は音楽療法士も医療・福祉の仕事として一般的になっていくかもしれません。

■音楽療法士になるには
音楽療法士は民間資格です。資格を取得するには、日本音楽療法学会認定音楽療法士資格試験受験認定校へ入学し、必要なカリキュラムを終了すると、音楽療法士(補)受験資格を得ることができます。その他、学会が主催する(補)資格試験受験のための必修講習会(2年半)をすべて受講し、臨床経験3年以上などの条件もすべて満たされると、音楽療法士(補)試験の受験資格を得ることができます。
ただしこの制度に参加するには、
①日本音楽療法学会正会員であること。
②学校法人格を有する専門学校(2年以上)・高等専門学校・短期大学・大学いずれかの終了証、または学会が認める資格(音楽を利用した臨床経験2年を含む)を有すること(ただし3年でスタートし、必修講習会受講と並行して臨床経験を積み、合計5年となる場合も可)。
という条件があります。

ongaku

■音楽療法士の活躍の場
病院……精神科などの医師や看護師と連携しながら、心の問題を抱えた人のリハビリをサポート。
高齢者福祉施設・障害者福祉施設・特別支援学校……高齢者や障害児、ストレスや不安を訴える人などを、音楽の持つ力で癒す。
リハビリセンター……医師や看護師、介護士、その他のリハビリ専門職と連携しながら、音楽療法を行う。

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