沖縄で学ぶ島ないちゃー
沖縄国際大学 俣村 南紗さん
沖縄に行くことになったきっかけ
もともと国内の児童福祉(虐待された子どもなど)と、国際児童福祉(飢餓や貧困など)が学びたくて、大学を探していました。大学で両方とも学んでから、専門的に勉強したかったんですけど、どこの大学もどちらかを選択しないといけなかったんです。調べていくうちに、沖縄国際大学はどちらも学べてかつ専門的に学べるということで、「自分のやりたい事」に当てはまる大学でした。一人暮らしもしたいと考えていたし、沖縄は何度か訪れたことがあったので、進学を決めました。
保護者との話し合い(沖縄へ行くときどういう反応だったか)
一人暮らしは必須だという考えの両親だったので、特に反対はありませんでした。むしろ「あなたが沖縄に行ったらいつでも観光にいけるから!」って大賛成でした。(笑)
私自身も、姉が京都の大学で一人暮らしをしている姿を見ていたので、抵抗はありませんでしたね。
この学校はどうですか?
今は国際児童福祉を専攻に選んで学んでいるのですが、海外との交流がとても多く、ゼミの先生も外国の方なのでとても充実しています。基地が近いということもあって、国際関係の関わりが凄く多いと感じます。
特に北谷(ちゃたん)という地域は、アメリカ文化が強く根付いていて外国に来たような感覚になります。
沖縄へ来てよかったこと
親元を離れて、自分で何もかも出来るようになっていると実感しています。自炊や洗濯はもちろん、車の保険や住民票の変更とか。(笑)
あと沖縄は優しい人が多いです!台風の時も一緒に台風対策して泊まってくれたり、風邪で寝込んだ時も手土産を持って看病しに来てくれます。心強いし、支えられているな〜と感じます。人間関係に恵まれてますね。
地元と違うウチナンチュ独特の習慣、驚いたこと
まぶやーまぶやー
※驚いた時に魂が落ちてしまうので、自分の魂を身体に呼び戻すために「まぶや〜まぶや〜」と言って魂を戻す行為
友達が転んだ時に、「まぶやーまぶやー」って言い出して、何してるの…?ってこっちが驚きました。(笑)
うちなータイム、時間にルーズ、夜型社会
時間軸が、基本違います。(笑)先輩が11時に家を訪ねると言っていたので、11時までに洗濯や準備を済ませて待っていたんですけど、11時50分くらいにようやく来て、「いくらうちなータイムでもルーズすぎる」と思い、「12時前ですよ!」ってちょっと怒り気味で言ったんです。そしたら「何言ってるの!11時50分だからまだ11時さ〜」って言われました。(笑)
もういいやって思いました。逆にその発想に感心したというか…。(笑)
沖縄シチュー事件
サークルの先輩とシチューが食べたい!ってなって、シチューを作ってたんです。出来上がってさあ食べようとなった時、お皿にご飯を盛り始めたんです!「何してるんですか?」って聞いたら「え、ご飯にかけて食べるでしょ?」って言われました。地元ではシチューはシチューで食べるし、ご飯とセットだなんてまずあり得ないです。意外と美味しかったですけど。(笑)
初めて覚えたウチナーグチ
あふぁ〜(気まずい)
入学したばかりのときに沖縄の友達が使っていて、最初はゴルフの「フォアー」って言ってるのかな?って思いました。いろんなシチュエーションで使われるので、難しいですね。
好きな沖縄料理
豆腐ちゃんぷるー、てびち、中味汁、にんじんしりしりー
豆腐ちゃんぷるーとてびちは以前沖縄へきた時から食べていて大好きです。中味汁は友達と定食屋さんへ行った時に友達が中味汁を注文したんです。見た目はちょっとグロテスクだなぁって思ったんですけど、食べてみるととっても美味しくて、今はめちゃくちゃ大好きです!
地元へ帰省するとき必ず持っていく沖縄土産
ちんすこう、黒糖、さんぴん茶
おばあちゃんが黒糖好きで、おじいちゃんがお茶好きなんです。なので毎回違う種類の黒糖とか、黒糖味のジーマミ豆腐とか買っていきます。ちんすこうは、地元の友達が「やっぱり食べたい!」とお願いしてきます。とくに雪塩ちんすこうは美味しいです!
成人したら、お父さんにお酒買ってあげたいですね。お母さんはスナックパインとか、ドラゴンフルーツとか欲しいみたいなんですけど、どうやって持って帰ったらいいか分かりません。(笑)
これから沖縄で学ぶ人へのアドバイス・メッセージ
今私は国際福祉関係の仕事に就くために沖縄国際大学で頑張っています。自分が思っている以上に勉強が難しく、挫けそうなときもありますが、学科の友人や部活の仲間に支えられて頑張っています。沖縄国際大学に入学して、自分の夢である”国内外で活躍する社会福祉士”への道が見えてきています。人脈も広がり、新しいことへチャレンジする自分自身の成長も日々感じています。夏は暑すぎますが(笑)一度しかない人生なので、今しかできないことをたくさん経験して、思いっきり勉学・部活・バイトに励んでください!はじめは戸惑うこともあると思いますが、沖縄の人たちは本当にやさしく支えてくれます!安心してください♪
観光で見た沖縄と、実際に住んでみて地元とのギャップをとても感じたという俣村さん。時間のルーズさや沖縄独特のなんくるないさ〜精神(なんとかなるよ)に最初はとても戸惑ったようです。しかし今はその沖縄の特長を吸収しつつ、楽しもうと対応している姿に迷いはなく、とても輝いていました。また、今は国際児童福祉を専攻に学んでいることもあり、海外へ飛びだすことも考えているとか。名前がアメリカの「NASA」から取っており、小さいころは恥ずかしいと思った時期もあったが、今では県外・海外へと飛び出すことでとても誇りに感じているそうです。家族思いで自分の夢に一直線な俣村さん。沖縄でたくさん吸収して、世界で活躍する社会福祉士を目指して頑張ってください!
俣村 南紗 Nasa Matamura
沖縄国際大学 総合文化学部 人間福祉学科 2年。
福岡常葉高校卒業。
バドミントンサークルに所属しており、勉強ともに頑張っている。今ではうちなータイムやなんくるないさ〜精神もスルー出来るようになったと笑う。「呆れを通り越して、逆に感心することがあります!(笑)」