キャンパスライフレポート
沖縄県外で頑張るうちなーんちゅ
日本工学院専門学校 新垣 結花さん
１年生の頃、授業で男の子役を演じた時に「カッコイイ」とみんなに褒められたという。
その経験がきっかけにもなり、ゲームやアニメでは少年役を演じるのが声優としての目標なんだとか。
「声優として成功し、自慢の娘になりたい」
やりたいことはとことん追求して、夢に向かっていく！
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| アフレコの授業に使われる台本や、1年生のときに覚えた「外郎売（ういろううり）」のテキストなどを持ってきてくれた。紙がヨレヨレになるまで読み込んだ形跡が残っており、勉強熱心であることがうかがえた。 |
心理学に興味があり、文系の短大に進むつもりだったという新垣さん。ところが高校時代、久米島出身の声優・新垣樽助さんの講演会に参加したことをきっかけに、声優を目指そうと決意した。「もともとゲームが好きだったので、声優さんは憧れの存在。学校で行われた講演会では、仕事の裏話も伺うことができました。大変そうだけど、それ以上にやりがいがある仕事だと感じ、目指してみたいと思ったんです。両親には、『お前にできるのか、将来は食べていけるのか』と言われたのですが、『やってみなくちゃわからない！』と話して説得しました。」もともと消極的だったと語る彼女だが、自分の夢は譲れず、親に食い下がった。さらに、上京してからはこんな変化もあったとか。「声優とは、俳優の延長なのだと教わりました。演技を勉強したり、声を出すために体を鍛えたり、舞台やダンスをしたり…。授業を通して、腹から声を出せるようになったことはもちろん、人前に出る機会が増えたので度胸がつきました。『東京に行ってから明るくなった』と親も喜んでくれています。」
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| 卒業後は養成所に通うことも視野に入れているという新垣さん。在学中にもオーディションの機会があるので、声優になるチャンスを掴みたいと考えているそう。 |
同じ志を持つクラスメイトは、刺激し合える良きライバル。切磋琢磨しながら、時には友人から技術を学びながら、成長するために励んでいると話してくれた。もちろん順調なことばかりではなく、1年次の3月に行われた舞台の発表会では、役のことで相当悩んだそう。どう演じるべきかが掴みきれず、挫折感を味わったとか。それでも人の意見に耳を傾けながら、納得できるまで役に向き合い続けたことで、無事に成功を収めることができた。そんな彼女の今後の抱負を聞いてみると…。「やりたいことはとことん追求して、玉砕覚悟で挑戦すること。夢を追っている今の気持ちを忘れないでいたいです。将来は歌や舞台でも活躍できる声優になって、実家の両親に『これ、うちの娘なんだよ』と言ってもらえるような、自慢の娘になることが目標です。」
新垣 結花 Yuka Arakaki
沖縄県立久米島高等学校出身。
日本工学院専門学校 声優・俳優科2年。
「声優を目指すことを認めてくれた両親には、本当に感謝。早く自立して、恩返ししたいと思っています」
【保護者からのメッセージ】
新垣 祐子さん・コロ
弟思いの優しいお姉ちゃんです。
就活大変だけど夢に向って頑張って。
1歳違いの弟が病弱で、私がそっちに手をとられていたこともあって、小さい頃からしっかりした子どもでした。絵を描いたり、読書が好きな子どもだったので、それが今の夢に影響してるのかなとも思っています。県外に進学してからは、親への感謝の気持ちも持ち始めたみたいで、以前よりも友達親子みたいに仲良くなりました。声優というのは仕事につくのも大変だと思いますが、自分がやりたいことをやって、楽しく人生進んでいけるように頑張って欲しいです。
この記事は「GO TO SCHOOL!!夢実現マガジン」2012年10月号より転載しています。