キャンパスライフレポート
沖縄県外で頑張るうちなーんちゅ
福山平成大学:高良 尚龍くん
看護学科は女子が多く、男子同級生は10名。「その分、男子同士仲がよくて、勉強の合間によく遊んでいます」。
沖縄の味が恋しくなったときは、福山駅前にある沖縄料理の店に通っているそうだ。
災害派遣医療チーム(DMAT)に志願して、
看護師スキルを災害時に活かしたい。
双子の兄と腕白な子ども時代を過ごした高良尚龍くん。滑り台の上から落ちたりと生傷が絶えず、よく病院で看護師さんのお世話になった。「それで小学校の頃から、看護師になりたいと思い始めたんです」。県外に出たのは、「外の世界を知れ」という父の言葉に背中を押されたから。ワクワクした気持ちで臨んだ大学入学式では、外国人に間違われるというハプニングに見舞われた。しかし持ち前のてーふぁーさで「純日本製だよ〜。沖縄出身だから色黒なだけ!」と笑いを取り、早速友達を作ってしまった。翌年には高校の後輩が、「高良先輩がいるなら」と同じ看護学科に進学。「頼られて嬉しい」と笑顔を見せる。そんな高良くんには夢がある。将来、看護師として災害派遣医療チーム(DMAT)に志願することだ。「昨年の広島土砂災害をきっかけに、災害時に自分が役に立つことはないかと考え、DMATを志すようになりました。看護師は、一人前になるのに5年かかると言われます。卒業後は内地で経験を積み、一人前になったら沖縄に戻りたいと思います」。もうすぐ病院での半年間の実習が始まる。さまざまな医療現場で経験を積めることに、ワクワクしている高良くんだ。
高良 尚龍 Syoryu Takara
沖縄県立興南高等学校出身。福山平成大学 看護学部 看護学科3年。独立心の強い高良くんだが、「親に心配をかけないように」と、両親・沖縄で働く姉・東京の大学に通う兄とLINEでグループトークを設定。定期的に連絡を取り合っている。
【保護者からのメッセージ】
高良 尚英さん・外間 早希さん
今は一番大切な時期。
優先順位をしっかりつけて頑張って欲しい。
小さい頃から活発な子で、双子の兄と一緒にずっと野球をやっていました。将来は看護士になりたいと言ってきた時はビックリしましたが、将来の事や就職の事を考えると、いい選択だったと思っています。もともと人に優しい子だったので、そこが看護士という選択に繋がったのかな。今では私たちの体を心配して注意してくれるようになり、専門用語もバリバリです(笑)。健康に気をつけて、国家試験合格に向けて頑張って欲しい。あとは就職して、ちゃんと家庭を持って下さい!(笑)