キャンパスライフレポート
沖縄県外で頑張るうちなーんちゅ
日本工学院八王子専門学校:喜屋武 美帆
ボイスレコーダーには、声優に憧れるきっかけとなった『ポケットモンスター』のピカチュウが。上京後にグッズショップで購入したもの。ボイスレコーダーはいつも持ち歩いており、自主トレに励んでいる。 |
同じ夢を持つライバルたちと磨き合える環境で声優を目指して、演技の基本から学んでいきたい。
幼い頃からアニメが大好きだったという、1年生の喜屋武さん。幼稚園のとき『劇場版ポケットモンスター』の特典映像に声優さんが登場したのを見て、この職業を知ったそう。「それからずっと憧れていて、影響を与えてくれたアニメにも出合いました。『こんな風に人の心を動かすことができるようになりたい』と考えるようになったんです」。高校生になると、発声方法や滑舌の直し方を独学で勉強していたという。読書の時間には、全校放送する絵本の読み聞かせを担当し、数学の先生に「声がいい」と褒めてもらえたことも。そんな経験を経て、声優を養成している専門学校への進学を考えるようになったと話す。「オープンキャンパスで3校ほど見学してから決めました。業界についての説明を受けたときに『門戸は狭く厳しい』という現実を隠さず教えてくれたことに好感が持てたのと、八王子校には舞台俳優出身の先生が多く、演技を基本から学べると思ったことが決め手になりました」。現在は声優も俳優もできるような役者を目指し、演技を学んでいるところ。これまでの授業で印象的だったものは? 「演技研究という授業です。映画を観て、俳優さんと自分との演技の違いを探すのですが、客観的に自分を見つめる、いい機会になりました」。他にも、シェイクスピアの『夏の夜の夢・あらし』を演じる発表会に向けて、ヘレナという女の子の役になりきるために、台本を何度も読み込んだり、自分らしい演技の研究をしたりと、勉強熱心な様子。「高校の同級生には『声優になんてなれるわけない』と言われたこともありましたが、今のクラスメイトは、同じ志を持つライバルばかり。お互いの意見を交わすことができ、とても刺激的です」。将来の夢は、憧れの声優さんたちと共演すること。その日に向けて、ボイストレーニングや演技、ダンス、基礎体力作りなど、自分を磨くための努力を続けていくと話してくれた。
喜屋武さんは沖縄時代の写真を大切にとっておいている。これは、高校の弓道部員みんなで撮った一枚。左にいる男性はコーチで、喜屋武さんの夢を応援してくれた一人。「頼れるお兄さん的な存在で、何でも話せる人。夢を叶えることで、恩返ししたいです」と喜屋武さん。 |
発声練習に使う「外郎売り」は、1700文字以上ある歌舞伎十八番の一つ。喜屋武さんは暗記して話せるようになったという。また、「夏の夜の夢・あらし」のヘレナ役を演じるために、ボイスレコーダーに録音して自分の声を確認しながら練習中。 |
喜屋武 美帆 Miho Kyan
沖縄県立浦添高等学校出身
日本工学院八王子専門学校 クリエイターズカレッジ 声優・俳優科1年
「自分の世界に観客を引き込むような役者になりたいです」
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