8/7(水)に美里工業高校で「小・中学生ものづくり体験教室 in 美里工業高校」が行われました。
ハンズスタッフが見学にお伺いしました。
どのコースにもたくさんの小学生達が参加していましたよ。
保護者も同席して子どもさんが作る所を写真に撮ったりと、和気あいあいと楽しそうでした。
各グループに分かれ、高校生が担当して優しく教えながら一緒に制作していきます。
8つの教室に分かれて担当の先生と高校生のお兄さん達が子ども達に作り方を教えます。
電気科では3つの工作が行われていました。
牛乳パックを利用した「牛乳パックリモコンカー」、
パックの上の部分と下の部分を使い、モーターや線を繋いでタイヤを付けリモコンで走らせます。
理科の実験のようですね。夏休みの工作にぴったりの作品です。
透明の箱で作る「ポータブルスピーカー」、
始めの行程では銅板に通した線をペンチで切る作業を高校生が小学生に教えていました。
「俺3年やってるけど俺より上手いぞ!」なんて褒めながら。良い先輩ですね。
小型でスマホにも利用出来るそうです。大人でも欲しくなりますね。
カップ麺の器がボディの「ロボウォーカー」。
小学生が電動ドリルを使ってプラスチックの板に穴を開ける作業は、
初めての体験だったのではないでしょうか。
高校生のお兄さん達が時に手を添えて複雑な作業をしっかりサポートしていましたよ。
カラフルなシールを貼ったりしてオリジナルのロボットが出来上がりました。
調理科では
「Let’s enjoy cooking!スパゲッティボロネーゼ/グリーンサラダ」を実習室で作ります。
参加者が一番多く人気の項目でした。
入ってすぐお料理開始ではなく、先生が衛生面からきちんと指導していきます。
土足禁止、エプロン着用、手荒い消毒、髪は束ね調理中は触らない事、などなど。
気が引き締まります。
高校生の先輩たちが用意してくれた材料を切る係、炒める係と役割分担していました。
ちょっとぎこちない手でみじん切りのニンニクをフライパンで炒めています。いい匂いが漂います。
包丁の使い方も丁寧に教えていましたよ。
美味しく出来たかな?
建築科では2つの木工製品の制作を行っていました。
広い木工室には角材を切断する機械等がたくさんあり、大きく初めて見るものばかりでしたよ。
タイヤが転がる「ペン立てダンプカー」、
車の形に木材をカットしてもらい、ヤスリで角を丸くして段々ダンプカーの形になって行きます。
タイヤには電動ドリルで穴をあけますが、
ハードな機材が多いので難しいところは高校生のお兄さんにやってもらい、
最後はニス塗りをして、かわいい画鋲をヘッドライトに見立て、金槌で取り付けます。
仕上がって、みんなが嬉しそうにタイヤをころころしていました。
普段も使える「アウトドアローチェア」、これはちょっと難しいため中学生の参加でした。
角材を薄く切り出し(ここは技術を要するため先生がカッティング)等間隔で
背もたれ部分を取り付けて行きます。
幅をしっかり計って計画的に作らなければ見栄えもきれいには出来ませんね。
参加中学生が角を取ったりニスを塗ったりして、暑い中楽しそうでしたよ。
もちろんみんな初めての作業だったのではないでしょうか。仕上がりが楽しみです。
機械科ではアーク溶接の技術を生かした「ステキな本棚」制作と、
アルミを溶かして作る「手形を作ろう!」です。
本棚を作る溶接室では中学生の女の子3人組が参加していましたよ。
溶接するための革のエプロンと手袋にすねカバー、完全防備で先生に手取り足取り教えてもらっていました。
目や顔を守るための手に持つ重々しいマスクを持って慣れない感じで頑張っていました。
溶接とは意外に時間が掛かるようで、8つの項目の内、出来上がるのが一番最後でしたよ。
その分しっかりした物が出来上がったのではないでしょうか。
「手形を作ろう!」は隣の教室で行われていました。
鋳造室は見るもの全てが物珍しい物ばかりです。
はじめはなぜ室内に土の山が盛られているのか不思議でしたが
それは精製された特別なきめ細かい土で、型として使うための物でした。
今回はその土の型に子ども達の手を入れて空洞の手型を作ります。
そこに2000度の溶けたアルミを流し込むのです。
手型が出来た後、高温でアルミを溶かす「るつぼ炉」に火が入れられていました。
「滅多に見られる物ではないですから
流し込む時間に合わせて見学に来た方が良いですよ!」と担当の宮城朗先生が教えてくれました。
るつぼ炉の回りにいるだけでも熱気が伝わってきます。
真っ赤に焼けたアルミがドロドロと柄杓の中に注ぎ込まれて、先生が手形の中に流し込んで行きます。
銀色の液体が少しずつ冷え固まっていき、すっかり冷めた頃、土をふるってアルミの手形を取り出しました。
子ども達の嬉しそうな声があがります。
水道水で冷やしながら金属のブラシでこびり付いた土を払いみんな自分の手と比べていました。
ささくれた部分は先生が万力にはさんで金属のヤスリでつるつるになるまで削ってくれました。
最後に屋良先生からシャレの聞いたトークでご挨拶があり、みんなで記念写真を撮りました。
良い思い出の品が出来たのではないでしょうか。
このようにして半日掛かりで体験教室は終わりました。
どのコースもみんな笑顔で、夏休みの自由研究としてもとても良い経験になったと思います。
ハンズスタッフも楽しく取材させて頂きましたよ。
毎年行う予定だそうですので、小学生中学生の保護者の方は
次回ぜひ参加お申込をしてみてはいかがでしょうか!
今回お知らせして頂いた美里工業高校の宮城朗先生、どうもありがとうございました☆