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[美里高校]どんな流れが来ても「絶対勝てる!」 その強い気持ちを忘れることなく戦った決勝戦。

2020年02月14日

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シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
●美里高等学校 女子サッカー部

決勝戦で感じたライバルとの差。
攻撃スピード、プレーの精度を磨き沖縄県3冠を目指す。

どんな流れが来ても「絶対勝てる!」
その強い気持ちを忘れることなく戦った決勝戦。

強い気持ちを忘れなかったことが
最大の勝因

沖縄県女子サッカー夏季選手権大会優勝(2連覇)、沖縄県高校女子サッカー選手権大会優勝(2連覇)など華々しい成績を残している美里高等学校女子サッカー部。今年の9月に行われた沖縄県高校女子サッカー選手権大会の決勝戦では劇的な延長戦の末に見事優勝し、大会2連覇を果たした。先制点を取り、有利な試合運びの中、後半ロスタイムにまさかの失点。ペースは完全に相手チームに握られ、苦しい流れ。相手チームの応援のボルテージも最高潮。そんな中でも強い気持ちを絶やさず「負ける気はしなかった」と語る新チームキャプテンの宮城璃央さんと副キャプテンの仲原瞳空さん。両チーム選手の足がつりはじめた延長戦後半、まさに終了間際の出来事だった。シュートした瞬間に「入った!」と感じたと語る宮城璃央さんのミドルシュートは見事ゴールネットを揺らした。「今でもその時の感動は忘れることができない」と語る宮城璃央さんは、優勝したことに満足せず、対戦相手との攻撃スピードやプレー精度の差を振り返り、「絶対勝てる!」という強い気持ちを持ち続ける強い精神力で、次の目標を見据え練習に励んでいる。

次の目標は
新チームの沖縄県3冠が目標

3年生が引退した新チームはとても仲が良い。緊張をほぐすために、試合会場への移動中もAKB48やHYなどの音楽を流し、まるでライブ会場のような楽しい雰囲気で盛り上がる。しかし会場に到着すると気を引き締め、サッカーのことに集中する。そうしたONとOFFの切り替えをしっかり作り出している。「先輩や後輩の上下関係を無くし、どんな些細なことでも言い合うことができ、強い気持ちで結果にこだわるチームになっていきたい」と語るキャプテンの宮城璃央さん。新チームから生まれた新しい円陣の掛け声「意識が変われば行動変わる、行動変われば習慣変わる、習慣変われば人格変わる、人格変われば運命変わる!」もみんなで意見を出し合い考えたもの。そこにはしっかり内面的な「精神力を強くし、人格も成長したい」という気持ちが込められている。次の目標は「新人戦、インターハイ、選手権の3冠」が目標。そのために理想のチームを作りあげ、素早く成長を遂げ、目標をつかみ取りたいという強い意気込みを感じることができた。

このチームになって、みんなで意見を出し合い考えた円陣の掛け声から、日々の練習が始まる。
小学校からの別々のチームでサッカーをしていたふたり。お互いの存在を意識し合う大切なライバル。

 

profile
仲原 瞳空 miku nakahara
普通科2年生。副キャプテン。代役でついたゴールキーパーのポジション、そこで素質が開花。今ではゴールキーパーとしてチーム全体を一番後ろから見守る守護神に成長した。

宮城 璃央 rio miyagi
普通科2年生。新チームのキャプテン。美里高校でサッカーをするため中学時代のライバルに声をかけて集めたメンバーで、まずは新人戦優勝を目指す。

【実績】
■ 令和元年度 沖縄県高等学校
  総合体育大会サッカー競技(女子)
  ベスト4(6月)
■ JAおきなわ杯争奪2019
  OFA第29回沖縄県女子サッカー
  夏季選手権大会 優勝(2連覇)(9月)
■ 2019琉球ダイハツカップ 第30回
  沖縄県高等学校女子サッカー
  選手権大会 優勝(2連覇)(9月)
■ KYFA 第37回九州女子サッカー
  選手権大会
  (高校、大学、クラブチーム等)
  1回戦敗退(福岡県)(10月)
■ 第30回 九州高等学校
  女子サッカー選手権大会 兼 第28回
  全日本高等学校女子サッカー
  選手権大会九州大会(高校のみ)
  準々決勝敗退(鹿児島県)(11月)