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[北谷高校]将来はフィギュアスケートのコーチに。 沖縄のフィギュア人口を増やし、魅力をどんどん伝えたい

2018年07月03日

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シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
●北谷高等学校

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将来はフィギュアスケートのコーチに。
沖縄のフィギュア人口を増やし、
氷の上を滑る楽しさ、魅力をどんどん伝えたい!

家族や友達、仲間、コーチ、学校……、
たくさんの人が支えてくれるから
フィギュアと学業の両立を頑張れる。

氷上でたった一人で演技するのは、
緊張もするけど楽しさの方が勝つ。

2018年1月に行われた全国高等学校スケート競技選手権大会フィギュア競技に、沖縄勢として3年ぶりに出場した、北谷高校2年生の園田さん。5歳のとき、母や祖母と訪れたアイススケート場でスケートに出会ったのをきっかけに、アスリートの階段を登りはじめた。「滑るのが楽しくて、気がつくと教室に通うようになり、毎日、氷の上にいました。ジャンプやスピン、ステップなど、フィギュアの技を習得していくのが楽しかったです。今は、週6で練習しています。平日は学校が終わり次第、土日は午前中と午後18時から練習をしています」。家と学校、アイススケート場の往復をするハードな日々を送っているにも関わらず、勉強も怠らない。成績も優秀で特進クラスに通っている。「練習があって帰るのが遅いので、毎朝5時に起きて勉強や課題をしています。スポーツを理由に手を抜きたくなくて、勉強でも良い成績を収めたいです」。

課題や困難をどう乗り越えるかは、
意識の強さと努力、心掛け次第!

挫折せず文武両道を貫く、ストイックさが持ち味。フィギュアに注ぐ情熱も生半可なものではない。「沖縄はフィギュア人口が少なく、身近にライバルがいません。自分で自分を追い込み、意識を高めていかないと、県外にいる”海の向こうのライバル”に負けてしまいます。常に目の前のことに全力! コンディションの善し悪しなど関係なく、どんな状況でも心が折れないよう、フィギュアと向き合っています」。
ここまで強い意志を持ってがんばれるのには理由がある。「送迎をしてくれる祖父をはじめ、お金も時間もかかるのに、ずっと家族がサポートしてくれています。それに、受験などを理由に、好きなのにフィギュアを引退していった友達の分も、頑張らないといけないと思っています」。フィギュアが続けられる喜びと、家族や友達、コーチなど、周りの人への感謝を忘れず、描く目標も明確。「中国四国九州ブロック大会に出場する条件である、フィギュアの検定、バッジテスト7級の合格に向けて技術を磨いています。7級は、浅田真央さんらも持っている資格です。また、将来的にはコーチになって、フィギュアスケートの人口を増やし、フィギュアの楽しさなどを指導していきたいと思っています」。ハードな毎日を、イキイキと過ごす園田さんを応援したい。

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遠征時の移動や費用、時間の負担、練習場所の少なさなど、課題が多いのが現状。不利な状況でも諦めずフィギュアに一生懸命。
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氷の上で滑る独特の感覚が好き。ジャンプなどの技の精度を上げ、成功させられるとうれしいのだとか。

 


profile
園田 りん Rin Sonoda
普通科特進クラス2年。5歳からフィギュアを始める。「練習は3日休むと感覚が鈍ってしまうため、休みは週に1回のみ。ほぼ毎日滑っています」。

【実績】
● 第67回 全国高等学校 スケート競技選手権大会出場
● 2018全九州フィギュアスケート競技会 ショート自己ベスト更新