シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
●西原高等学校 マーチングバンド部
4年に1度訪れる世界の大舞台で快挙!
オランダ開催WMC世界音楽コンクールで
総合1位 ベストインターナショナル賞を受賞。
かつて先輩が手に入れた賞を三たび受賞。
ハードな練習が実を結び世界の頂点へ!
今後も高い目標を掲げて前進あるのみ!
3大会12年ぶりに手に入れた、
夢のベストインターナショナル賞。
4年に1度オランダで開催されるWMC世界音楽コンクールのショー部門で、総合1位のベストインターナショナル賞を受賞した西原高校のマーチングバンド部。同賞の受賞は、3大会12年ぶりの快挙となった。歴代の先輩をはじめ、数々の輝かしい成績を収めているが、決して順風満帆ではなく、日々の練習の積み重ねと、マーチングバンドに懸ける一人ひとりの意識の高さが結果に結びついている。「大会があったのは新一年生が入部して間もない7月。新体制になったばかりでチームがまとまっておらず、技術も追いついていない時期でした。ベストインターナショナル賞の受賞!という高い目標を掲げたものの、練習では納得のいく成果が出ず不安だったし大変でした(岩辺)」。「演奏曲の歌詞の意味を調べて全員で同じ理解をし、歌詞に合わせた音の強弱をつけたり、動きに緩急をつけて表現することを大切にしました(伊計)」。
みんなで分かち合った感動を胸に。
目指すは全国大会グランプリ受賞。
大会では、ザ・ビートルズのレット・イット・ビー、ヘルプ、イエスタディを披露。練習してきた成果を出し切ることができ、みんな笑顔で終えることができた。「お客さんが手拍子をしたり、一緒に歌ってくれて、スタンディングオベーションまでしてくれました。盛り上がっているのを見ると、言葉は通じなくても音楽を楽しんでくれているのが伝わって、うれしかったし、感動しました(岩辺)」。大会は一ヵ月(毎週土日)を通して各国代表のステージが組まれているため、本番が終わると沖縄へと帰国。後日、ネットを通じてベストインターナショナル賞の受賞を知った。「夜中に発表があり、先生から受賞の連絡をもらったときはすごくうれしかったです(伊計)」。
数々の功績や地域での演奏活動が讃えられ、西原町初となる西原町民栄誉賞も授与された西原高校マーチングバンド部。新たに入部した新1年生とともに、ハードな練習を行い、トップを目指す。「今後の目標は、『マーチングバンド全国大会でグランプリを取る』ことです。年々レベルが上がり、県予選突破も難しくなってきているので、厳しいなかでも全員で音楽を楽しみながら、一つの目標に向かっていきたいです(岩辺)」。
岩辺 夏希 Natsuki Iwanabe
普通科文理コース3年。部長、スネアドラム担当。中学生時、マーチングバンドの夜間練習に参加して憧れたのをきっかけに入部。
伊計 政太佳 Masataka Ikei
普通科文理コース3年。副部長、トロンボーン担当。卒業後も外部コーチとして、マーチングバンド部に関わりたい。
【実績】
● 第18回 WMC世界音楽コンクール2017(オランダ・ケルクラーデ)ベストインターナショナル賞
● 第45回 マーチングバンド全国大会 中編成 編成別 金賞・最優秀賞
● 西原町民栄誉賞