HOME  >   沖縄の高校力   >  [中部農林高校]県内唯一の女子ラグビー部で結果を残す

[中部農林高校]県内唯一の女子ラグビー部で結果を残す

2017年01月30日

LINEで送る

シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
●中部農林高等学校 女子ラグビー部

2017春_中部農林0024

interview

県内唯一の女子ラグビー部。
みんなで練習することがとても楽しい
ラグビーの面白さをたくさんの人に伝えたい

練習メニューをみんなで考えながら
ひとつひとつ課題をクリア
県外合宿での練習も貴重な体験

部員が少ないがゆえの合同練習
他校のプレイヤーとの交流も刺激

「入学後に、女子ラグビー部があることを知りました。高校では部活をする気はありませんでしたが、友達に誘われた女子ラグビー部の体験入学が楽しくて入部しました(中村)」。県内で唯一の女子ラグビー部。同部のプレイヤーは現在4名。ラグビーの試合は7人制のため、大会には他校との合同チームで出場している。「平日3日と土曜日の練習に加え、日曜日は他校のラグビー部との合同練習や、高校生と中学生が参加している『沖縄レディースラグビーフットボールクラブ』という女子チームで練習をしています(田場)」。先輩から教えてもらった技術の反復練習や、合同練習で先生に指導されながら技術を磨いているそうだ。「練習は時間を忘れるくらい楽しいです(笑)。女の子がラグビーをするのは、少し躊躇してしまう部分があるかもしれませんが、中学で文化系の部活をしていた人も入部していますし、興味のある人は一度練習を見に来てほしいです(与座)」。

部活動と学校行事との両立
短い練習時間で結果を出すために

部員が少ないことに加え、学校行事で練習に参加できない日もあるという。「中部農林高校には、農場や植物の管理当番があるので、みんなで練習ができる日がとても貴重です。短い時間のなかで練習をしないといけないので、できるだけ集中することを心がけています(田場)」。練習前にその日のメニューの内容を確認し、効率的な練習になるように意識しているという。「みんなで目標に向かって練習している時間はとても充実しています(中村)」。県外への合宿もあり、福岡の大学で合同練習をすることもある。「遠征などで県外のチームと試合をするたびにレベルの差を感じます。でもその反省から自分たちに何が足りないかを話し合って、練習内容に反映するようにしています(田場)」。3年生の田場さんと中村さんは、九州産業大学への進学が決まっている。「もちろん大学でもラグビーを続ける予定です。このチームで練習ができるのは卒業までなので、悔いが残らないようにしたいです。沖縄を離れるのは寂しいですが、練習環境が整った大学でラグビーができることが今からとても楽しみです(中村)」。

2017春_中部農林0099差替え
3年生3名、2年生1名のプレイヤーで練習に励む同部。グラウンドを駆け回る姿からも楽しさが伝わってくる
2017春_中部農林0065
「週末の合同練習を見てもらえれば、ラグビーの楽しさや練習の雰囲気を感じてもらえるはず」と話す


profile
(写真上から時計回り)
田場 花春 Kaharu Taba
福祉科3年。入部当初はマネージャーをしていたが、部員が楽しそうに練習をする姿に惹かれ、プレイヤーに転向。現在はキャプテンを務める。

与座 梨々夏 Ririka Yoza
熱帯資源科2年。同部に所属していたお姉さんの影響でラグビーをはじめる。唯一の2年生部員として、チームの戦力として活躍。

中村 菜々瀬 Nanase Nakamura
食品科学科3年。中学ではハンドボール部に所属。「最後の大会では、今までで1番いい成績を残したい」と意気込みを語ってくれた。