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チーム力アップで全国制覇を目指す|興南高校

2015年01月30日

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シンガク図鑑プレゼンツ
沖縄の高校力
●興南高等学校 男子ハンドボール部

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手前左から康本 亨弘くん、川上 勝太くん、宮里 泰生くん。

interview

2014年に三冠達成!!
先輩に続き新チームで連覇を目指す
伝統の強豪チーム

固い守りとスピードが興南高校の伝統
チーム力アップで全国連覇を目指す

浦添市が「ハンドボール王国都市宣言」をして10周年を迎えた沖縄は全国でも強豪として名高い地域。その中でも全国にその名を轟かせている伝統校が興南高校男子ハンドボール部だ。
3年生の引退後、新たにバトンタッチされたキャプテン川上勝太くんとチームの中心として活躍が期待される康本亨弘くん、宮里泰生くんの3人に今後の目標を聞いた。

きつい練習を乗り越えて初めて
全国トップレベルの技術が身につく

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体にゴムひもを付けて後ろから引っ張り、負荷をかけながら1対1のディフェンス練習をするハンドボール部員たち

興南高校男子ハンドボール部は、2014年春の選抜大会、夏のインターハイで全国優勝、同年の国体メンバーにも選ばれ全国優勝と見事3冠を飾った。中学でJOCジュニアオリンピックハンドボール沖縄県メンバーとして活躍した川上くんだが興南高校への進学は相当な覚悟が必要だったという。「中学でも練習のキツさに何度も辞めたいと思ったので、さらに高いレベルの興南高校でついていけるか不安でした」とも。でも「どうせやるなら全国トップレベルを目指したい」と心を決めて進学し入部した。「あの時決断できて本当に良かったです。」と語る。千葉県出身の康本くんは新潟県で行われたインターハイで興南高校の試合を見て進学を決意。「固い守りから速攻へと、メリハリがありスピード感溢れるプレーには興奮しました」と語る。2年生唯一のゴールキーパーを務める宮里くんは、昨年スランプを経験した。「ものすごいスピードで正確に狙う先輩たちのボールは正直怖かったんです。気持ちが負けていたんだと思います」と。1年生をリードしなくてはいけないプレッシャーもあり「あの時は辛かった」と当時を振り返る。インターハイメンバーから外された宮里くんだが、逆にそれで吹っ切れてスランプ脱出のきっかけとなった。チームメイトの支えもあり気持ちを切り替えて徐々に調子を上げていったという。

チームワークこそ興南高校
ハンドボール部の伝統の強さ

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お互いがスランプのときは、テクニックやメンタルの克服方法をアドバイスし、チームワーク抜群の3人

昨年秋に引退した3年生は、3年間の公式戦をすべて無敗という前代未聞の快挙を成し遂げている。「先輩たちの強さはハンパない」と口を揃える3人。1年生の頃から先輩たちに交じり公式戦に参加している新キャプテン川上くんは、興南高校ハンドボール部の強さは固いディフェンス力と鋭く切り変える速攻力に加え、チームワークだ!と分析している。「チームワーク強化のためにメンバー全体での話し合いをもっともっと増やしたいと思っています。普段からコミュニケーションをとることで、試合中のそれぞれの考えを一人ひとりが理解して動くことで勝利につながると思います」目標はもちろん全国制覇!新チームのこれからの躍進と3人の活躍に期待したい。

profile
川上 勝太 Kawakami Shouta
普通科2年。キャプテン。姉・兄の影響で、小学2年生からハンドボールを始める。日体大への進学を希望。

康本 亨弘 Yasumoto Takahiro
普通科2年。千葉市立千葉中学校出身。中学1年生でハンドボール部に入部。ハンドが盛んな関東の大学が目標

宮里 泰生 Miyazato Taisei
普通科2年。キーパー。浦添市立神森中学校出身。小学校4年のとき、ハンドボールのかっこよさに惹かれた

【実績】
●第37回全国高等学校 ハンドボール選抜大会 優勝
●全国高等学校総合体育大会 兼 高松宮記念杯第65回 全日本高等学校選手権大会 優勝
●東日本震災復興支援 第69回 国民体育大会ハンドボール 競技少年男子優勝