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かりる奨学金

2013年05月01日

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卒業後長期間かけて返済していく貸与型奨学金

「かりる奨学金」は貸与型といい、学生の期間借り入れた費用を10年以上の長い期間をかけて無理なく返済していく奨 学金です。代表的なものは国が運営する「日本学生支援機構奨学金」ですが、県や市町村、学校独自に貸与するもの、福祉の分野の奨学金もあります。奨学金ではありませんが国や銀行などが貸付ける教育ローンも併せて紹介していきます。

最も利用しやすい国の奨学金制度

すべての大学・短大と、ほとんどの専門学校進学者が利用できる最も代表的な奨学金が、国の運営する「日本学生支援機構奨学金」です。これは返済義務のある貸与型の制度ですが、利息のつかない「第一種」と返済時に利息がつく「第二種 」の2種類に加え、入学時の準備資金として特別に上限50万円まで一括で借り入れられる「入学時特別増額」制度もあります。

▶第一種と第二種は何が違う?

第一種と第二種は、利息が付くか付かないかの違い以外にも、採用基準と貸与額に違いがあります。第一種は評定平均値が3.5以上、貸与額も月額3万円~6万4千円と限られており、申請した中から10~20%の生徒が採用されます。第二種は成績が平均以上となっていますがほぼ誰でも採用されると考えていいでしょう。貸与額も月額3万円~12万円と県外進学希望者にとっても十分な額となっています。

▶申請の方法は?

日本学生支援機構奨学金の申請は、高校3年生の時点で申し込む「予約採用」と進学後に進学先を通して申し込む「在学採用」の2種類があります。

|予約採用|3年生の4月頃と9月頃の2回、高校によっては12月頃にも募集する場合がありますので、聞き逃さないようにしましょう。特に第一種は5月頃の1回きりですので注意が必要です。予約採用は進学先が決まっていなくても申請できますので、少しでも可能性がある人は必ず申請しておきましょう。

|在学採用|在学採用は進学後に進学先の学校を通して申し込みますが、各学校には採用枠があり申請者が多数の場合は第二種であっても選抜されてしまいます。奨学金がどうしても必要な場合にはやはり予約採用を申請しておくことをおすすめします。

▶入学時特別増額って?

進学の最初の年度は入学金や進学準備金など、2年目以降よりも特別な費用が必要です。そのために日本学生支援機構では50万円を上限に特別な増額ができます。これも同じく予約採用時に申し込むことができますので、忘れずに申請するようにしましょう。

▶日本学生支援機構奨学金利用のポイント!

沖縄県の学生のための奨学金

県が運用する「国際交流人材育成財団奨学金」は、沖縄県の学生すべてが対象となります。額面的に月額4万円~5万5千円と国の奨学金と比較しても遜色がありません。

【実績】
平成23年は、大学短大進学者175名の申請者中167名が採用(94.1%)、専門学校進学者22名の申請者中22名が採用(100% )、合計197名が奨学金を受けています。募集要項と願書は下記より入手できます。
※左図は大学進学者と専門学校進学者の採用比率

■沖縄県国際交流人材育成財団 http://www.oihf.or.jp/

▶ 申請時期と申請方法は?

県の奨学金は、卒業後3月~4月が申請時期となり、本人が直接財団へ申請することになります。日本学生支援機構奨学金と重複して申請することができますが、採用されるとどちらか一方を選択しなくてはならないとなっています。

▶国際交流人材育成財団奨学金利用のポイント!

君たちの住む市町村にも奨学金があります

沖縄県の各市町村も奨学金を設けています。全国的にみても市町村レベルで奨学金を設けているのは珍しく、沖縄県の学生はチャンスが多いといえます。支給額は年間24万円~72万円と市町村によってさまざまです。国や県の奨学金と併用を可能としている市町村が多いので自分の住む市町村の情報をチェックしてみましょう。

▶申請時期と申請方法は?

申請時期は市町村によりさまざまですが、進学後の4月中が申請期間であることが多いようです。早いところでは高校在学中の3年生の8月に申請ができる市町村もありますので早めに問い合わせて相談するようにしましょう。

▶市町村の奨学金利用のポイント!

奨学金と教育ローンの併用が一般的

無利息や超低利息な奨学金と比較して若干利息が上がってしまう教育ローンですが、進学費用の運用計画には無くてはならないものになってきています。奨学金の多くは進学後5月~7月からの支給となっており、入学前費用を手持ち資金で準備できない時には 教育ローン併用が一般的な方法となっています。奨学金と教育ローンをうまく活用して進学費用の運用計画を立てていきましょう。

▶ 奨学金と教育ローン何が違う?

奨学金と教育ローンの決定的な違いは、奨学金が入学後の5月以降に月々で支給されるのに対して、教育ローンは入学前に一括 で借り入れることができる点です。教育ローンの申し込みは入学先がまだ決まっていなくても1年中いつでも受け付けていますので、早めに窓口で相談することをおすすめ します。

<国の教育ローン>
沖縄振興開発金融公庫
那覇本店  TEL.098-941-1795
中部支店  TEL.098-937-3282
北部支店  TEL.0980-52-2338
宮古支店  TEL.0980-72-2446
八重山支店 TEL.0980-82-2701

▶入学時特別増額で入学前資金を借り入れられる「ろうきん」の制度

沖縄県労働金庫(ろうきん)では、日本学生支援機構奨学金の第一種・第二種以外に「入学時特別増額」を申し込んだ学生に対して、入学前に同額を貸し出す制度を設けています。日本学生支援機構の入学時特別増額を申し込んだ人は窓口で相談しましょう。