進学費用インタビュー
沖縄大原簿記公務員専門学校 金城 伸 くん
きちんと計画性をもって
バイトより勉強を優先に。
高校は普通科であったが、授業の一部として行われた簿記に興味を持ち、沖縄大原簿記公務員専門学校への進学を決めた金城くん。家族も進学については反対しなかったが、家が経済的に厳しかったということもあり、「すべて自分でやるから」ということで進学を認めてもらった。
入学後は奨学金と週4日のアルバイトで月々12万3,000円の収入の中でやり繰りし、家にも毎月3万円を入れていたという勤労学生。そういう日々の中でも、簿記に対する情熱は熱く、1年次で日商簿記1級に合格という快挙を成し遂げる。また2年次には、超難関とされる税理士科目試験(国家試験)の簿記論に合格し、3年次には財務諸表論にも見事合格している。
「勉強とアルバイトの両立は全く苦ではなかった」と話す金城くんだが、その努力は決して並大抵のことではない。試験前は長期でバイトを休むことになるため、その間困らないようにと試験前は出費を調節し2~3万は余分に残るように計画。また、学業が優秀だった生徒に対して認定される『資格取得奨励金制度』によって、授業料の半額が免除されているが、免除された分は学費ローンの返済や、次年度の学費に充てるなど、すべて自己管理で3年過程を修了した。
2012年11月からは税理士事務所に就職し、社会人として新しい生活がスタートしたが、現在も夜間コースに通い、税理士を目指して猛勉強中である。「実際に働いてみて、もっともっと知識が必要と感じています。いつか税理士科目試験4科目に合格して税理士になり、沖縄の社会に貢献したい」と話してくれた。
■金城くんの進学費用
【入学前費用】
入学金は高校時代のアルバイト代から捻出。
学費もコンビニエンスストアでのアルバイト代と奨学金で自己管理していた。
【月々の収支】
貯蓄・繰り越しは全て学費へ充て、足りない場合は学費ローンを組んで対応。また、学業で優秀な成績を修めていたため、学校の「資格取得奨励金制度」が適用され、授業料が免除。免除された金額はローンの返済に充てていた。
金城 伸くん
Shin Kinjo
1992年生まれ、那覇市出身
専修学校沖縄大原簿記公務員専門学校 情報経理科税理士コース卒業。
那覇市内の税理士事務所で働く社会人1年生で現在も同校の夜間コースに通いながら税理士を目指す。