幅広い知識で食品の安全、安心をチェックする専門家

■食品衛生管理者とは
食品衛生管理者とは、食肉や乳製品、食品添加物の製造や加工を行っている事業所で、衛生管理を担当する人の国家資格です。これらの事業所では必ず有資格者を配置しなければなりません。食品衛生法などの法律をはじめ、化学や細菌学などの知識、食肉製品の検査法なども身につけ、食品の安全を守ることに責任をもつ重要な資格のひとつです。

■食品衛生管理者になるには
医師、歯科医師、薬剤師、獣医師は食品衛生管理者となることができます。また、大学で医学、歯学、薬学、獣医学、畜産学、水産学、農芸化学の課程を修めて卒業した人や、専門の養成施設で所定の課程を修了した人が資格を得ることができます。
それ以外では、高校卒業以上の学力があると認められた者で、食品衛生管理者を置かなければならない製造業か加工業で衛生管理の実務経験が3年以上ある人が、資格取得のための講習を受けることができます。ただしこの場合は実務を経験した製造業、または加工業と同種の業種の施設においてのみ食品衛生管理者となることができます。

■食品衛生管理者の活躍の場
食肉製造・食肉加工会社……食用肉の製造、加工時の衛生管理
乳製品加工業……全乳粉・加工粉乳などの製造時の衛生管理
油脂生産会社……食用油脂製造時の衛生管理

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