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心理学を生かす仕事

2013年02月18日

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学ぶ専門性も活躍の場も多岐に渡る心理学

■心理学を生かす仕事とは?
ひと口に心理学と言っても、学校心理学や犯罪心理学、スポーツ心理学、臨床心理学など、学ぶ専門性によって多岐に渡っています。基本的に人の心と行動を研究し、社会や産業などに生かすことを目的としているので、活躍の場も多岐に渡ります。カウンセラーや分析官として直接的な役割もあれば、心理学を生かして商品開発や広告戦略を練るなど、企業の中で生かすこともできます。

■心理学の資格
心理学の資格には国家資格は無く、学会や民間団体が認定する民間資格となっている。そのため求められる専門性や資格取得の難易度はさまざまで、博士号(大学院卒)に限られる「臨床心理士」、学士号(大学卒)以上に限られる「学校心理士」「認定心理士」、準学士(短大卒)や専門士(専門学校卒)以上が取得可能な「臨床発達心理士」から、数日間で取得可能な資格まで存在しています。

臨床心理士・・・・臨床心理学系博士号(大学院卒)取得者、または医師免許取得者
学校心理士・・・・学校心理学系学士号(大学卒)取得者
認定心理士・・・・心理学系学士号(大学卒)取得者
臨床発達心理士・・発達心理学系学士号(大学卒)、準学士(短大卒)、専門士(専門学校卒)取得者

■心理学を生かした職業
心理学を生かした職業としては主に下記のものがあるが、資格名と混同されやすいので分けて認識しておく必要があります。
<スクールカウンセラー>
教育機関における心理職の専門家。文科省の任用規定としては、臨床心理士または精神科医などと定められている。
<学校カウンセラー>
スクールカウンセラーの俗称
<スクールアドバイザー>
スクールカウンセラーと同じく教育機関における専門職であるが、文科省主導のスクールカウンセラーに対して、地方自治体や教育委員会主導となっている。スクールカウンセラーと同じく、臨床心理士、精神科医などの高度な資格が要件。
<企業内カウンセラー>
産業・労働分野においてカウンセリングに従事する専門職。企業の人材育成や精神的支援を主な業務とし、臨床心理士などの有資格者が多い。
<心理療法士>
医療機関などにおいて心理療法を行う専門職。心理セラピストともいう。臨床心理士などの有資格者が多い。
<心理カウンセラー>
心理カウンセリングを行う人の総称で、あらゆる場面で用いられる職業名であるため、有資格者だけでなく無資格者も混在している。

Topics

Topics 1
近年、公的機関である日本臨床心理士資格認定協会の認定する「臨床心理士」や医師関連団体が提案する「医療心理師(仮称)」を中心に国家資格を創設しようとする活動があり、現在も協議が重ねられています。(2013.2.19)

Topics 2
近年、児童虐待や青少年の不登校・自殺の増加、経済的救済を必要とする人々の増加により、心理カウンセリングの相談件数は年々増えており、その重要性の高まりに反して、雇用形態が非常勤であることが多く、就業形態の不安定さが問題視されています。2009年に設立された臨床心理士の労働組合「臨床心理ユニオン」では、臨床心理士の処遇改善を求める活動を続けており、国家資格化の活動とともに整備が進められています。(2013.2.19)

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