キャンパスライフレポート
沖縄県外で頑張るうちなーんちゅ
崇城大学:伊禮 嵐くん
学科の課題で作った模型。「模型や製図が貯まってきて、
下宿先の部屋がどんどん狭くなって困っています。もう少し広い所に引っ越したい!」
今年から沖縄県人会の会長に。
熊本には100人近いウチナーンチュがいるから安心さ!
崇城大学で沖縄県人会会長を務める2年生の伊禮嵐くん。通常は3年生が務める役職だが、みんなの賛成多数で選ばれた。実は伊禮くんが会長を引き受けた背景には、自身の苦い経験がある。大学に入学したての頃、周りに知り合いがおらず、ホームシックに苦しんだからだ。「不安だった自分を助けてくれたのが県人会。だから沖縄からの新入生には、できるかぎり声をかけてるようにしています。熊本には沖縄出身者が多いから安心してほしい。県人会は周りの大学と一緒に活動していて、昨年の交流会には100人近いウチナーンチュが集まりました。地元のイベントに呼ばれてエイサーを踊ることもありますよ」。県人会活動で多忙な伊禮くんだが、学業も手を抜かない。彼には建築士になるという夢がある。「母親代りの伯母が建築士で、その影響でこの分野をめざしました。崇城大学では一級建築士のほか、海外の建築業界で働くときに役立つJABEE取得もめざせます。海外を経験し、将来は沖縄で開業するのが夢。そのときは伯母を雇って、安心させてあげたいなあ」と優しい目で語る。沖縄で待つ伯母さんも、その日を楽しみにしているに違いない。
伊禮 嵐 Arashi Irei
沖縄県立浦添高等学校出身。崇城大学 工学部 建築学科2年。那覇で弁当屋・居酒屋を営む実家で育つ。調理師となり家業を継ぐことも考えたが、建築士である伯母の影響で、この分野を志すように。一級建築士をめざし崇城大学へ進学した。
【保護者からのメッセージ】
伊禮 修さん
県外で色々な経験を積んでから、
沖縄に帰ってきて欲しいです。
早いうちに県外での生活や、県外の方との付き合いなどを経験して欲しかったので、県外進学は賛成していました。もともと人見知りをするタイプではないので、すぐに打ち解けて、向こうでの生活を楽しんでいるようです。設計の仕事をしてる叔母の影響もあり、建築学科へ進んだので、しっかり勉強して成長した姿を見せて安心させてあげてください。ゆくゆくは沖縄に帰ってきて欲しいですが、まずは県外で就職し、色々経験してからの方が良いかな。頑張れ!