キャンパスライフレポート
沖縄県外で頑張るうちなーんちゅ
九州産業大学:幸喜 ひかりさん
広大なキャンパスは撮影実習でのロケーション探しにも事欠かない。「みんなが勉強してる時に、外で写真を撮ってるのが不思議」
県外に出て沖縄の空・海の色の違いに気づいた。
将来の夢はウチナーフォトグラファーです。
ふんわりマイペースな雰囲気の幸喜ひかりさん。高校の写真部で写真に目覚め、工場で働く父親を撮影した作品で、読売新聞社主催コンテストの大賞に輝いた。その他にも彼女はいくつかの賞を受賞しているが、多くが彼女同様、どこかユニークで温もりを感じさせる写真だ。
「好きな写真を勉強したい!」と県外へ。九州産業大学を選んだのは、高校時代に同大学が主催するフォトコンテストで入賞し、大学を訪問した事があったからだ。「設備に憧れ、ここで学びたいと思いました」。大学最初の1年間は寮暮らし。ホームシックも80人の女子との共同生活で吹き飛んだ。ブライダル撮影のバイトも始め、カメラアシスタント経験を積んだ。最初は迷った電車の乗り継ぎも、今では慣れたものだ。
取材時に、撮影カメラマン(沖縄出身)から熱心に話を聞いていた幸喜さん。将来はやはり写真の仕事がしたいと考えている。「県外に出て、沖縄の光の違いに気づきました。県外で経験を積み、いずれは沖縄で活動できたら…」。夢を支えてくれるのは、まめに電話をくれる母親。多分、父親もその横で、娘の声に耳を澄ませているに違いない。
幸喜 ひかり Hikari Koki
沖縄県立浦添工業高等学校出身。九州産業大学 芸術学部 写真映像学科2年。高校の写真部時代に、写真コンテストへ積極的に参加。北海道で開催された第19回写真甲子園では後輩を率いて優勝した。大学進学後も、毎日カメラとともにある生活を過ごしている。
【保護者からのメッセージ】
幸喜 俊夫さん
素直さと謙虚さを忘れずに、
健康面に注意して、目標に向かって頑張って!
幼い頃からとても感受性豊かな子でした。絵を描いたり、ものづくりには興味があったようです。女の子を県外に出すのはやっぱり不安はありましたが、本人がやりたいことを応援したいという気持ちです。生活面でのレベルがかなり低かったので不安がありましたけど、母親が頻繁に連絡を取り合ってサポートしたりしています。目標に向かって進んでいけるなら、どこに行っても応援しています!たまにはひかりから電話かけてきてくれると嬉しいんだけどな(笑)。