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[知っておきたい進路選択]人気のシカクとシゴトから進路を選ぶ!

2018年02月18日

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人気のシカクとシゴトから進路を選ぶ!
知っておきたい進路選択

高校卒業後の進路は、大きく分けて「大学進学」「専門学校進学」「就職」の3つ。必ずどれかを選択しなくてはいけません。海外への語学留学や再チャレンジのための浪人もありますが、それでも最終的には3つの道から選択することとなります。進路を考えるのに早すぎるということはありません。何のために進学するのか、何がやりたいのか、考え始めることから進路選びはスタートします。自分の未来を見い出すためにも進路選択について考えてみましょう。

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[解説01]
大学・短大進学率は全国最下位!
前ページ「沖縄と全国平均との進路実績比較表」を見ても分かるように、全国平均54.7%に対し沖縄の大学及び短大進学率は残念ながら全国最下位(39.5%)となっています。トップの京都(66.2%)や東京(65.9%)と比較すると25ポイント以上も低くなっています。これは学力の優劣によるものというより、沖縄県内の大学の募集定員数が大きく影響していると思われます。沖縄県内の高校生14,607名に対して沖縄県内の9つの大学・短大の募集定員は4,288名で、全員が入れたとしても29.4%にしかなりません。徐々に大学等進学率は伸びつつあるものの、全国並の54.7%を達成するには必然的に県外進学を視野に入れなければならなくなります。

専門学校進学率は全国5位!
一方、専門学校進学者数は全国でもトップクラスの5位。小規模ながら専門学校数が多いことと大学・短大からこぼれた生徒の受け皿として多くの高校生が選択していると思われます。全国的にも専門学校進学者は少しづつ減少しており、これまで30%前後と安定していた沖縄県内の専門学校進学者も2015年の31.9%をピークにここ2年間減少してきています。注目すべきは全国が就職率が伸びるに従い専門学校進学者が減少しているのに対し、沖縄県内の場合は専門学校進学者が減った分だけ、無業者が増加していること。無業者とは、高校卒業後に進学も就職もしない人を指しています。浪人生も含まれますが、取りあえずフリーターでと考えるのではなく、早い時期から進路について考えてもらいたいものです。
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無業者率は全国の約2.7倍! フリーターの悲惨な未来
図を見ても分かるように沖縄の無業者数は減少傾向にありましたが、この2年間増加傾向にあります。全国平均と比較すると約2.7倍、2,000名以上が進路が決まらないまま卒業してしまっています。卒業後とりあえずフリーターをしながら就職先を探そうと思っている人も多いと思いますが、その期間が長ければ長いほど、厳しい現実に直面してしまいます。フリーターでいると言うことは…
★ 履歴書にフリーターと書くことができない!
★ 卒業後の空白期間はやる気無しの烙印!
★ 社会的保障を受けられない!
★ 一生フリーターの可能性! 生涯年収差は3億円!
ということになります。
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一旦フリーターで気楽に生活し、いざ就職しようとした時、履歴書にフリーターの職歴は記載することができません。採用する側から見ると卒業後の空白期間が長ければ長いほど、やる気が無いと思われてしまいます。自由気ままなイメージのあるフリーターですが、現実的には「健康保険が使えない」「アパートが借りれない」「ローンが組めない」など生活する上で不利なことが多く、その時になって初めて厳しい現実に頭を抱えてしまうことになりかねません。フリーターを長く続け年齢が高くなればなるほど本採用の就職はどんどん厳しくなってきます。「とりあえずフリーター」は絶対避けるべきと心得ておきましょう。

[解説02]
4,347校の中から1校を選ぶ!
全国には大学780校・短大337校・高等専門学校を含む専門学校3,230校・計4,347校もあり、その中からたった1校を探さなくてはいけません。すべての学校を比較するのは難しいですが、大学であれ専門学校であれ、多くの情報を仕入れて自分に合った学校を選択しましょう。
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4~5校を併願するのが一般的
大学進学を考える時、国公立大学一本という人もいるかと思い
ますが、全国には大学・短大合わせて1,117校もありますので、国公立
大学を中心に4~5校の私立大学に併願するのが一般的です。私立大学の
入試科目は2~3科目であることが多く、得意分野を生かすことでより高いレベルの大学へのチャレンジも可能となります。また、多くの私立大学では成績優秀者には4年間の学費免除などを行っており、経済的にも有利な場合もあります。

短大から大学へのステップアップ
希望している大学に短期大学部がある場合、3年次に短期大学部から編入することも可能です。もちろん関連しない短期大学・大学間でも3年次編入は可能ですので、入試結果しだいではステップアッププランとして情報収集しておきたいものです。

大学校って大学?
大学や短大が文部科学省の管轄であるのに対し、それ以外の高等教育機関の多くが「大学校」としています。防衛大学校や海上保安大学校・職業能力大学校・農業大学校などがそれにあたるもので残念ながら「学士」の称号は得られませんが、給料をもらいながら学べる大学校もあり魅力的です。その分レベルも高く競争率も高いことがほとんどです。一方、文科省外省庁の指定を受けている専門学校の中でも○○○大学校という名称の学校も増えてきており、こちらは「専門士」の資格を得ることが可能です。

専修学校と専門学校の違いは?
専修学校とは、学校教育法に基づき一定の基準を満たしている教育施設を指しています。専修学校は中学校卒業以上の資格を必要とする「高等課程」と高等学校卒業以上の資格を必要とする「専門課程」、特に規定を設けていない「一般課程」に分かれています。一般的に専門学校といわれているのは各都道府県知事の認可を受けた「専修学校 専門課程」の事を指し、専門課程を卒業すると「専門士」や[高等専門士」の称号が与えられます。それ以外の無認可の学校はスクールとなりますが、学校名だけでは判断するのが難しいので入学前に「専門士」や「高等専門士」の称号を得られるかどうかあらかじめ確認することをオススメします。
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専門学校進学のメリット、デメリット
専門学校進学の最も大きなメリットは学費総額が安く済むことと、即戦力としての教育に特化していることです。3年制や4年制の学科もありますが、多くの専門学校は2年間であることが多く、大学と比較して学費が半分で済むことになります。また、資格取得を目的としていたり仕事現場に即したスキル取得を目的としていることが多く、就職支援も手厚く卒業後就職率が高いのも魅力です。一部の専門学校を除けば入学時に書類選考と面接のみがほとんどで、入学しやすいので授業もゆるいと考えがちですが、短い期間で知識・技術・ビジネスマナーなどを詰め込んで教育していくので入学後はそれなりの覚悟が必要です。ぼんやりしているとついて行けないというのがデメリットといえばデメリットとなります。