沖縄県の無業者率は、全国の約2.5倍!
図を見ても分かるように、沖縄の無業者率(フリーター率)は、全国の無業者率5.3%に比較して約2.5倍の13.1%となっています。毎年約2,000名もの高校生が進路を決定しないまま卒業してしまっていることになります。10年前は約4,200名(24.5%)だったことを考えると、この10年で随分改善されたとはいえ、ワースト1の状況はまだまだ続くと考えられます。
いざ就職!という時に困る
履歴書にフリーターと書けない現実
無業者と同様にフリーターの定義は不明瞭ですが、いざ就職活動となると履歴書の中で「フリーター」とは書けないのが現実です。正規雇用からの転職や契約社員からのステップアップと違い、マイナスイメージが強く、履歴書段階で落とされ、面接まで辿りつけなければ、どんなにやる気と能力があっても不利であることは拭えません。
卒業後の空白期間はやる気無しと判断
内閣府の実態調査によると就職活動をしない理由として「探したが見つからなかった」「希望した仕事が見つかりそうにない」「知識・能力に自信がない」など、「病気やケガのため」「進学や資格取得のため」を除き、社会的にはマイナスイメージが強く、卒業からの空白期間はやる気なしと判断されてしまいます。
【無業者とは?】
無業者の定義はさまざまありますが、シンガク図鑑では進学先や就職先が未決定のまま高校を卒業する人を指しています。無業者の中には浪人生も含まれますが、シンガク図鑑では、一時的な就職も含めて数値を出しており、その多くが卒業後にフリーターとなると考えられます。
一生抜けだせず、悲惨な未来が…
一生フリーターとなる可能性は…
厚生労働省の若者雇用関連データによると、高校を卒業しフリーターとしてスタートした人が、正規就職できる確率は1年目で58.3%、2年目で52.2%、3年を超えると48.9%と下降しています。このまま進むと25歳では40%、30歳には30%まで落ち込むことが予想されます。年月が経てば経つほど就職は厳しく、一生フリーターから抜け出せない可能性が高まります。
自由きままなイメージとはかけ離れている実態
フリーターは好きな時間に好きなだけ働ける自由気ままなイメージを持っているかも知れませんが、健康保険が使えない、賃貸契約やローンが組めないなど、生活する上で不利なことが多くあります。その時になって初めて厳しい現実に頭を抱えてしまうことになるのです。本来パートやアルバイトは主婦や学生を本業とする人の副業と位置づけられているため、社会に出た時点で本業を持つことは大きな意義があるのです。
生涯年収格差は3億円!
仮に一生フリーターとして過ごした場合の生涯賃金は6千万円と言われています。正社員との生涯賃金の差はなんと2億2千万円から2億円5千万円! 定年後の年金などを合わせると3億円前後の差となります。フリーターとして働き出した時点では、それほど大差がないように思うかもしれませんが、正社員とは違い毎年の昇給やボーナス・退職金など、その差はどんどん広がっていき、どうにもならない程の格差ができてしまいます。