なぜフリーターではいけないのか?
なぜ、フリーターではいけないのか。フリーターと正社員とでは何が違うのでしょうか。
フリーターという職種は存在しない!
卒業後のフリーター率が高い沖縄ですが、そもそもフリーターとは何を指しているのでしょうか。平成3年厚生労働省では、主婦と学生を除く15~34歳までのパート・アルバイトの事と定義しています。平成15年には内閣府がパート・アルバイトに加え派遣社員も含めて「働く意志のある無職の人」と定義しています。つまり失業者の事を指し「フリーターしています」とは「失業者です」と言っている事になり、働いているとは言えないのです。
卒業後の空白期間はやる気無しと判断される!
一般的にパートやアルバイトは履歴書に記しづらく、採用する側にはキャリアとして認めてもらえません。卒業後の空白期間が長ければ長いほど「なぜ?」と持たれ、働く意欲が低いと評価されがちです。希望の職種で無くてもしっかりと定職に就いて働きながらキャリアアップしていく事をおすすめします。また、希望の職種で無かったけど働いていく内に “やりがい” を見いだす事もあります。
一生抜け出せない可能性も!
確かなデータではありませんが、とりあえずフリーターとして社会人をスタートした人が25歳を過ぎてもフリーターでいる可能性は30%、30歳を過ぎると50%、35歳を過ぎると70%と言われており、それを過ぎると一生抜け出せない可能性が高くなります。フリーターは今だけと思いがちですが、年齢を増してきてから実感しては遅いのです。
自由気ままなイメージと実態は大きな差が!
フリーターは好きな時間に好きなだけ働ける自由気ままなイメージを持っているかも知れませんが、健康保険が使えない、賃貸契約やローンが組めない等、生活する上でも不利な事が多くあります。本来パートやアルバイトは主婦や学生を本業とする人の副業と位置づけられているため、社会に出た次点で本業を持つ事は大きな意義があるのです。
生涯年収の差は3億円!
仮に一生フリーターとして過ごした場合の生涯賃金は6千万円と言われており、正社員との生涯賃金の差はなんと2億2千万円~2億5千万円となり、老後に貰える年金を合わせると3億円前後の差となります。フリーターとして働きだした次点ではそれほど大差がないように思うかもしれませんが、正社員だと当たり前の昇級やホーナス、退職金が無いため、その差はどんどん広がってきます。