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[知っておきたい入試制度]AO入試・推薦入試・一般入試

2018年02月25日

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AO入試・推薦入試・一般入試
知っておきたい入試制度
大学全入時代と言われて久しいですが、目指す大学によっては高倍率で選抜されるのは変わりはありません。入試制度の区分は大きく分けて「AO入試」「推薦入試」「一般入試」の3種類ですがそれぞれに特性があり、入試内容や難易度も大学によってさまざまです。目指す大学の入試特性をよく理解し、自分にあった入試を選択し対策を練ることが重要になってきます。
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■国公立大学の入試
国公立大学ではほとんどの大学がセンター試験の受験を必須としています。センター試験は「国語・数学・英語・理科・社会」の5教科の中から高校での履修科目や目指す大学が指定している科目を理解した上で、7科目を選択して受験します。科目数が多いため総合力が必要となります。
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■大学によって選抜方法が違うAO入試
大学や短大のAO入試の出願時期は8月以降と定められていますが、出願前のエントリーは特に規定はなく5・6月からエントリーを受け付けている場合もあります。「エントリー→出願→試験→合格」の流れが一般的ですが、エントリー後に夏休みに行われるオープンキャンパス参加が必須であったり、複数回の面談後に出願許可が出るなど、大学によって選抜方法はさまざまです。AO入試を受験する場合には早い時期に選抜方法を理解しておくことが重要です。

■まず高校内での選抜される高校推薦入試
推薦入試には指定校推薦・学校長推薦・自己推薦などがありますが、指定校推薦や学校長推薦には学部学科ごとに高校単位で推薦枠があり、推薦される人数に限りがあります。人気の高い大学だと推薦希望者が集中するため、まず高校内で選抜されることになります。自己推薦は高校の推薦を必要としませんが、いずれも推薦されたからといって必ず合格する訳ではなく、出願後の基礎学力試験や小論文・面接などで選抜されるので、一般入試同様に受験対策が大切です。
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■公立大学にも指定校推薦が!
残念ながら国立大学には指定校推薦入試はありませんが、公立大学には指定校推薦入試制度を設けているところもあります。公立大学の指定校推薦の基準は高めであることは間違いありませんが、推薦を受けることができればほぼ入学が約束されるので、在籍する高校に志望校の指定校枠がないか確認してみましょう。

■専願と併願の違い
AO入試や推薦入試では「専願」または「併願可」なのか確認する必要があります。複数校への出願を認めておらず、合格したら入学することを約束していることを意味します。複数の大学で悩んでいる場合は併願可となっている入試を選択することになります。

[Topics]2020年1月を最後にセンター試験が廃止!現高校生への影響は?
現在、大学入試改革が進行していますが、2020年1月を最後にセンター試験は廃止され、新たに多面的・総合的に評価できる「大学入学共通テスト」が導入される予定です。センター試験との大きな違いは、①マークシート方式に記述式問題を追加 ②知識・技能に加え、思考力・判断力・表現力を判断する問題を出題 ③英語は英検などの民間資格・試験を活用し4技能(読む・聞く・話す・書く)で判断などが大きな違いとなる予定です。現高校1年生と2年生の皆さんは、これまで通りのセンター試験となりますが、国としては大学独自入試においても「多面的な選抜方法」を求めていることもあり、AO入試・推薦入試・一般入試において先行して改革を実施している大学もあります。志望校に新たな入試形式がないか入試要項などはしっかり確認しておくようにしましょう。

その①:国際教養大学のギャップイヤー入試
秋田県にある国際教養大学のギャップイヤー入試は11月に実施され合格者が決定しますが、入学日は翌9月となり、その間は入学予定者として扱われます。この期間に自ら作成した活動計画によりインターンシップやボランティア研修などを行い、大学職員と定期的に連絡・報告を行い助言や指導を受けて、晴れて9月1日に入学となります。

その②:追手門学院大学のアサーティブ入試
大阪府にある追手門学院大学のアサーティブ入試は、大学が実施するアサーティブプログラムを受講することが前提となっています。5月~10月に実施されるアサーティブガイダンスに参加し、個別面談で「大学で学ぶ意義」や「進むべき進路」を大学の職員と一緒に考えることからスタートします。その後、独自開発の学習システムを活用し学習の習慣化を図り、学ぶ目的が明確になった上で晴れてアサーティブ入試に出願となります。